重陽の節句の主役は菊

９月９日、今日は重陽の節句。五節句の一つ。菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」。

京・久多の北山友禅菊

五節句は5つの式日(江戸時代の祝日)の事。1月7日の人日の節句(七草粥)、３月３日の上巳の節句(桃の節句)、５月５日の端午の節句、７月７日の七夕の節句、９月９日の重陽の節句。古来より、奇数は縁起の良い陽数、その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりと言う。中でも一番大きな陽数９が重なる９月９日を、陽が重なると書いて「重陽の節句」と定め、不老長寿や繁栄を願う行事とした。




重陽の節句は中国由来の行事で日本では平安時代に宮中行事として取り入れられ、中国から伝来したばかりの珍しい菊を眺めて宴を催し、菊を用いて厄祓いや長寿祈願をしていた。これが民間に広がり、江戸時代には、五節句のひとつとなって親しまれるようになったと言う。
また、庶民の間では「お九日(くんち)」と呼ばれ親しまれ、秋の収穫祭とあわせて祝うようになり、有名な長崎くんち、唐津くんちはその名残。新暦の10月に開催されている。

そんな重陽の節句を楽しもうと、我が家でも重陽の節句の由来をひとつ、ふたつ、夕食に取り入れ楽しむことに。

菊酒
本来は菊を漬け込んだと言われているが、とりあえず、お酒に菊の花びらを浮かべて・・・

栗ごはん
江戸時代から重陽の節句に栗ごはんを食べる習わしがあり「栗の節句」とも呼ばれる。


なかなか、風情があって楽しめました。ところで、すっかり忘れてました。41年前、今日のように深夜台風到来、朝には通りすぎて行きました。
来賓の祝辞で雨を例えて「ふりこむ。縁起がいい」と励ましのお言葉をいただいた記憶が・・・・・奇しくも今日は結婚記念日だったんです。
出典:AllAbout【冠婚葬祭】