上の写真の五行目から(通算十七ページ)
解読
道頓堀大黒橋迄打被寄然レ共舩玉水主
無事ニ而相遁候ニ付右大坂表の次第委細
之儀者如此ニ御座候
一 又候地震之儀者寅霜月ヨリ翌卯年迄
読み方
道頓堀、大黒橋迄打ち寄せらる。然れども、船玉、水主
無事にて、相遁れ候に付き、右大阪表の次第、委細
の儀は、此の如くに御座候。
一つ、又ぞろ地震の儀は、寅霜月より翌卯年まで
解説
「先のページに出ましたが、「道頓堀」の「道」は極端で、覚え込まなくてはならない字です。「頓」も「堀」も難しいですが、「道」が読めたら、あとは流れで読めると言うケースがよく有ります。 「船玉」・・・船の守護神。 「水主」・・・「かこ」と読みます。水夫・乗組員。 「相遁候」・・・遁れもなかなか読めません。 「又候」・・・当て字で「またぞろ」と読みます。またまた。 「寅」・・・嘉永七年=安政元年。 「霜月」・・・十一月。 翌卯年=安政二年。