古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四章 極月改書・その三十四

2011年07月13日 11時42分47秒 | 古文書の初歩

 

 

 

上の写真の五行目から(通算十七ページ)

解読

 道頓堀大黒橋迄打被寄然レ共舩玉水主

 無事ニ而相遁候ニ付右大坂表の次第委細

 之儀者如此ニ御座候

 一 又候地震之儀者寅霜月ヨリ翌卯年迄

読み方

 道頓堀、大黒橋迄打ち寄せらる。然れども、船玉、水主

 無事にて、相遁れ候に付き、右大阪表の次第、委細

 の儀は、此の如くに御座候。

 一つ、又ぞろ地震の儀は、寅霜月より翌卯年まで

解説

 「先のページに出ましたが、「道頓堀」の「道」は極端で、覚え込まなくてはならない字です。「頓」も「堀」も難しいですが、「道」が読めたら、あとは流れで読めると言うケースがよく有ります。  「船玉」・・・船の守護神。  「水主」・・・「かこ」と読みます。水夫・乗組員。  「相遁候」・・・遁れもなかなか読めません。  「又候」・・・当て字で「またぞろ」と読みます。またまた。  「寅」・・・嘉永七年=安政元年。 「霜月」・・・十一月。 翌卯年=安政二年。