上の写真のはじめから(通算六ページ)
解読
同日九ツ時比當浦金山沖へはしり寄候付色々
招印ヲ上ケ候ヲ遠見御番所より見受候段
浦方へ知らセ来候付早速漕舩数艘差
出し、
読み方
同日九ツ時頃、当浦金山沖へはしり寄り候に付き、色々
招き印を上げ候を、遠見御番所より見受け候段、
浦方へ知らせ来たり候に付き、早速漕ぎ船数艘差し
出し、
解説 「九つ時」・・・十二時(昼)。 「比」・・・頃。 「はしり寄候付」・・・舟扁に風と書いて「はしる」、舟が帆走する事。漢字が出ないのではしりと書いています。寄りの次の候は二回目ですが、こういう候も有ります。 「色々」・・・難解字です。 「招き印」・・・救助要請の旗じるし。 「遠見御番所」・・・異国船など警戒の為、高台から海上を遠めがねで監視している所。藩の役所であるから、御番所と御をつける。 「より」・・・合成語。 「見受候段」・・・受と段の間に候が有ります。 「浦方」・・・浦の役人、この場合、大嶋浦庄屋。