古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五章 浦證文・その九

2011年07月27日 09時58分24秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

上の写真の古文書のはじめから(通算第五ページ)

解読

 相見江不申弥助命も難相成一同神仏而巳

 相祈罷在候處風波少々相和らき候付

 夜中之儀方角相分り兼候得共破帆取(繕ひ)

読み方

 (地山一円)相見え申さず、いよいよ助命も相成り難く、一同神仏のみ

 相祈り罷り在り候処、風波少々相和(やわ)らぎ候に付き

 夜中の儀、方角相分かり兼ね候らえども、破帆取り(繕い)

解説 「弥」・・・いよいよ。 「難相成」・・・下から返って「相成り難く。 「而巳」・・・「のみ」と読む。 「罷在」・・・まかりあり。丁寧語。「神仏にのみ、祈って居りましたところ。 「和らき」・・・やわらぎ。 「夜中之儀」・・・夜中の事とて。 「方角」・・・方面に見えるが、方角。