古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え 其の四十一

2014年02月02日 04時41分08秒 | 古文書の初歩

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第七頁、上の九~十行目

解読 田畑等も有之候との義申出候。是ハ

    左様之義可有御座と奉存候。瀧より下モ之

読み 田畑等もこれ有り候との義申し出で候。是は

    左様の義御座有るべきと存じ奉り候。滝より下の

解説 「田畑」・・・『でんばた』と読みます。 「ホ」の様な字は「等」の崩し字です。 「有之」・・・これ有り。「これ」は意味のない、語勢を調えるための言葉。 文字を消している次の「く」の様な字は「候」。 「との」の次が「義」。 「申出」・・・「出」の崩しが難しい。 次の「人」の様な字は「候」。 最後は「是ハ」。 十行目最初は「左様之義」。その様な事。 「可有御座と」・・・下から返って、「御座有るべきと」。有ってしかるべきだと。 次も崩し過ぎですが、「奉存候」・・・存じ奉り候。形で覚える、または文章の流れで読む、慣用句です。 「瀧より下モ之」・・・「下」という字が読みにくいですが、「下」に「モ」の送り仮名で『しも』と読みます。