古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え 其の四十ニ

2014年02月03日 08時09分53秒 | 古文書の初歩

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第七頁、上の十一~十二行目

解読 義ハ假田畑荒等無御座元与り之山林

    ニ而御座候而も、有田上村領ニ相違無御座候。

読み 義はたとい田畑荒れ等御座無く、元よりの山林

    にて御座候ても、有田上村領に相違御座無く候。

解説 最初の「義」も難解ですが、何度も出ますので、もう慣れましたか。 次は町史では「段」と読んでいますが、意味が通じないし、左側の偏が有るので、私見ですが、「假」と読んでおきます。読みは「たとい」「かりに」。 「ホ」は「等」。 たとい田畑荒れなど無く、元々の山林であっても。 「元与り之」・・・「与」はひらがなの「よ」。元よりの。 次の行は用紙の継ぎ目で、且つ虫食いが有りますので、読みにくいですが、(山林)ニ而・・・元よりの山林にて。 「御座候」の虫食いの箇所は「而も」と読んでおきます。御座候ても。たとい田畑荒れなど無く、元からの山林であっても。 「有」も一部見えませんが、「有田上村」。 「相違無御座」・・・相違御座無く。 最後の「人」の様な字は「候」。