古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え 其の四十六

2014年02月07日 06時48分50秒 | 古文書の初歩

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第八頁、上の六~七行目

解読 出シ仕猶又其後八年前ニ常蔵所

    持之雑木山伐拂候得とも往古より

読み (伐り)出し仕り、なお又其の後八年前に常蔵所持

    の雑木山伐り払い候えども、往古より 

(伐り)「出シ仕」・・・伐り出し仕り。15-6年前に伝蔵所持の杉山を伐って出荷し。 「猶又」・・・「猶」という字も、おおむね「猶又」と続きますので、形で覚える。 「其後」・・・その後。 「八年前」・・・「前」が難しいですが、何度も出ますので頭に入れて下さい。 続いて「常蔵」・・・人名です。「常」も推定出来ない崩し方の字です。 次の「所持」も難解ですが、この文書では何度も出てきます。 「雑木山」・・・『ぞうきやま』。杉やヒノキの様な建築用材ではなく、昔は薪や炭として使用した低木が生えている山。 「伐鉘」の次の短い縦線が「候」で、「候得とも」。 「往古与り」・・・昔から。