「乍恐奉申上返答口上覚控え」第九頁、上の一行目は昨日済みで、二~三行目
解読 甚作へ買候證文も残り御座候。彌次右衛門
より買申候證文も御座候付、支配仕来り當村
読み 甚作へ買い候證文も残り御座候。彌次右衛門
より買い申し候證文も御座候に付き、支配仕り来たり当村
解説 「甚作」・・・人名です。「甚」の形を覚える。 次はどう見ても「買」という字ですが、文脈からすれば「甚作へ」とあるので「賣」が正しいと思われます。おそらく書き間違いでしょう。 「證文」・・・売り渡し証書の事。「證」は「証」の旧字体。 「御座」の次の「し」が「候」です。 次は前頁に出ました「彌次衛門」です。 「買申候」・・・前行の「買」と同じです。こちらは「買」が正しい。「申」の下部の右跳ね部分が「候」です。 「證文」・・・前行と同じですが、読むのは困難です。 「御座候ニ付」・・・「付」は読めませんが、文章の流れで読んでください。 「支配」の「支」も超難解です。 「仕来り」・・・仕り来たり。『つかまつりきたり』。最期の「當村」も何度も出ますが、読みにくい。