古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え 其の四十八

2014年02月09日 06時33分18秒 | 古文書の初歩

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第八頁、上の十~十一行目

解読 是迄之内上ハ木賣拂申候節ニ歩銀

    之義請取可申筈ニ御座候。今更

読み 是迄の内、上わ木売り払い候節に歩銀

    の義請け取り申すべき筈に御座候。今更

解説 最初から難しいですが、「是迄之内」・・・「是」はともかく、「迄」の上の部分が「占」の崩しで、下部の横棒がシンニョウになります。異体字です。 「上ハ木」・・・「上」に「ハ」の送り仮名があるので『うわき』と読みます。地上に生えている樹木の事。 「賣拂」…旧字体です。売り払い。 「申」の下部の右跳ね部が「候」です。 次が「節」。うわ木を伐って売却した時に。 「歩銀之義請取可申筈ニ御座候」・・・歩銀を受け取る筈ではないか。 最後の「今更」も「更」はともかく、「今」は読むのは難しい字です。