古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十一章 乍恐御断書付 (有田文書)其の二十

2015年06月06日 08時03分57秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

 「乍恐御断書付」第四頁、上の二~三行目

 

解読 殊ニ十八日之夜、悪口申候仁も有之

    候へ者、一ト通り大庄屋御元へ御断

 

読み 殊に十八日の夜、悪口申し候仁(じん)もこれ有り

    候えば、一通り大庄屋御元へお断り

解説 「殊ニ」・・・簡単な字ですが、ここでは読めません。 「十八日之夜」・・・「夜」も難しい。 「悪口」・・・これも難解。 「申候仁も」・・・「仁」は「人」と同じ、『じん』と読みます。言った人も。 「有之候へ者」・・・薄くて読めませんが、「これ有り候えば」。悪口を言った人も有ると言う事なので。 「一ト通り」・・・ひと通り。あらまし。 最後も読めませんが、「御断」・・・お断り。「御断」の「御」と、その上の「御元」の「御」は同じ様な書き方になっています。