「苫草紛争の二」第二頁、上の一~二行目
解読 右之趣、御断御願申上候處ニ
明ル三日又々下村より大勢入込、引ニ
読み 右の趣、お断り御願い申し上げ候処に
明くる三日またまた下村より大勢入り込み、引きに
解説 「右之趣」・・・右に述べた事情。なりゆき。 「御断御願」・・・お断りお願い。わけを話して止めてくれと断り頼むこと。 「申上」の次の縦棒が「候」です。 最後は、「處ニ」・・・申し上げている処に、ちょうど其処へ。 「明ル」・・・『あくる』。明けて。翌日。 「三日」・・・「日」の崩し方に注意する。 「下村より」・・・下村は、田並浦の事。下村の次の字は「より」で、合成文字です。 「引ニ」・・・苫草を引きに。実際に引き抜いたのか、鎌で刈ったのか解りませんが、苫草を収穫する事を「引く」と言ったものと思います。引いて収穫出来る様な草ではありません。