古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十二章 乍恐奉願書付 其の六

2015年06月23日 04時32分50秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願書付」第二頁、上の五~六行目

 

解読 御慈悲之御了簡を以御仕入方

    御居エ被成下候ハヽ、右難渋之愁も

 

読み お慈悲の御了簡を以て、お仕入れ方

    お据え成し下され候わば、右難渋の愁いも

 

解説 「御慈悲之」・・・『おじひの』、お情けの。 「御了簡」・・・お考え。ご配慮。 「御仕入方御居エ」・・・米麦を仕入れて、用意して置く。 「被成下候ハヽ」・・・して下さいましたならば。「下」の右下部の小さい点が「候」で、「候ハヽ」は『そうらわば』と読む。 「難渋」・・・「渋」が難しい。 「愁も」・・・愁いも。心配も(無く)。