古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十二章 乍恐奉願書付 其の四

2015年06月21日 05時16分23秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願書付」第二頁、上の一~二行目

 

解読 當村小前共飯料ニ差支難義仕候ニ付

    御救御仕入方御居被為下様御願

 

読み 当村小前ども飯料に差し支え、難儀仕り候に付き

    お救い、お仕入れ方御居え下させられ候様、御願い

解説 「當村」・・・「當」は「当」の旧字体です。 「小前共」・・・『こまえども』。百姓ども。 「共」は読みにくい。 「飯料」・・・前頁に出ました。 「差支」・・・「差」が縦に長くなっていて読みにくい。 「難義仕候」・・・「義」も小さくて読むのは困難。「仕」の右下の点が「候」です。 「御居」・・・お据え。「居」は、とっておく、たくわえる、と言う意味に解釈しておきます。文意。救護米を仕入れ、用意して置く、と言う様な意味。 「被為下様」・・・ここは難しい。下せられ候様。「為」は「させ」と読み、使役の助動詞。 最後は「御願」。