古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十一章 乍恐御断書付 (有田文書)其の二十五

2015年06月11日 08時29分50秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐御断書付」第四頁、上の十二~十三行目

 

解読 如何致候出火共難相分御座候

    處、容易ニ急度ケ間敷掛合

 

読み 如何致し候出火とも相分かり難く御座候

    処、容易に急度がましき掛け合い

 

解説 はじめから読むのは困難です。「如何致し候」・・・どの様にした。何が原因の。 「出火共」・・・火事であるとも。 「難相分」・・・相分かり難く。判りにくい。 「御座候處」これもよく出ますが、流れで読みましょう。「處」の崩しも形で覚える。 「容易ニ」・・・これも聞かなければ読むのは難しい。 「急度ケ間敷」・・・「急度がましき」。間違いのないと言う様な。 最後は一番判りやすい、「掛合」・・・交渉。話し合い。 (文意)どんな状況で出火したのかとも分かり難い状況なので、簡単にこれで間違いないと言う様な話し合いは。