古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十二章 乍恐奉願口上・その六十一安弐

2012年10月20日 06時59分40秒 | 古文書の初歩

 

 

乍恐奉願口上第十四ページ、上の画像の五行目六行目

 

解読 (麥)安弐拾石三輪崎へ積参申候ニ付、私共打驚幸吉ニ

    委細相尋候処、所詮直談難出来手ニ合不申

読 麥安二十石三輪崎へ積参り申し候に付き私共打驚き幸吉に

    委細相尋ね候処、所詮値段出来難く、手に合い申さず

 

解説 「三輪崎へ」の「へ」は小さい字で判りづらい。 「積参」・・・「参」が難解。 「私共」の次は「打驚」です。「打」は接頭語。押しつぶした字で、読みづらい。「驚」は二文字に見えますが、縦長の一文字です。 最後は「幸吉」の下に「ニ」が有るものと推定。 「相尋候処」・・・「尋」が読みにくい字です。下に小さく「候」が有って「処」。 「所詮」・・・『しょせん』。つまるところ。結局のところ。 「直段」・・・値段。「直」には「値」『あたい』と言う意味も有ります。 「難出来」・・・下から返って「出来難く」。「出来」も難解。 「手ニ合不申」・・・「手に合い申さず」。まとまらない事。「手」「不申」画数の少ない簡単な文字ですが、くずし方が難しい。


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