古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚ひかえ其の七

2013年12月26日 07時02分50秒 | 古文書の初歩

 

「乍恐奉申上返答口上控」第二頁」上の一~二行目

 

解読 被為仰付承知仕候。則委細左ニ申上候

     一有田上村より申出候ハ右山之儀ハ当村領奥地ヶ

 

読み 仰付けさせられ、承知仕り候。即ち委細左に申上げ候。

    一つ、有田上村より申出で候は、右山の儀は当村領、奥地が

 

解説 (申し出るべき旨)「被為仰付」・・・仰付けさせられ。「被」は「られ」、「為」は「させ」。 「承知」の「知」も読みにくい。 「則」・・・この字も難解です。『すなわち』。そこで。そして。 「委細」・・・くわしい事情。 次からのひとつ書きは、有田上村側の言い分になります。 「一」・・・『ひとつ』。「一」から始まる文章は、「ひとつ書き」と言って、言い分などたくさん有る時に、一番、二番、三番と主張する根拠を述べる場合に使います。二番目・三番目もすべて「一」から始まります。 「有」の崩し方を覚えましょう。「五」の様に見えます。 「申出候」・・・「申」はPの様な字で、「出」は形を見ても分かりません。 「右」も何度も出ますが、慣れて下さい。


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