宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

白山登拝記録4

2007-08-10 | Weblog
白山登拝記録4

2007年7月30日

3:30 日の出を拝す日供祭を告げる神社の太鼓は鳴らされず。
   全員起床するも悪天候には勝てず。山頂への登拝は中止。
   しぶしぶ床に就くが眠れず。


6:00 社務所拝殿において日供祭に正式に参列。
   御祓いの後、御符等をいただく。
6:30 センターにて一斉に朝食をとる。昼食分の弁当を受け取る。
7:00 社務所にて本日の日程を確認。
   大半は山頂を経て大汝峰、お池巡り、お花畑の散策。
   2名のみ別山へ登拝することとなる。

〈別山をめざす〉

   前日の夕食後に南側が晴れ渡り
   センターから別山の眺望を得ていた。
   遥か尾根を一筋の糸のような道が
   急峻な尾根や崖上に見え隠れしており
   コースの多難さは想像に難くなく
   出発前からかなり緊張していた。
7:35 多少のトラブルを経て、室堂センターを出発。
   トラブルのせいで出発時刻が多少遅くなり、
   室堂から南竜に下りやすい「エコーライン」を薦められるも
   直線距離で近い「トンビ岩コース(石徹白道)」を選択する。


7:55 木道、ハイマツ群落中の走路を経て「トンビ岩」に到着。
   南竜から見上げた峠の頂に安山岩質の巨石が屹立している。


   遥か下に南竜小屋の全貌が顕になる。ガスが掛かり遠く感じる。
7.58 トンビ岩下の「御前坂」を下る。
   事前にエコーラインを進められた理由がやっとわかる。
   火山礫だらけで地面は粘土質、砂質と多様で、
   おまけにこの道そのものが水みちとなっているため
   進もうにも雨後のため慎重にならざるを得ない。
   足を痛めては別山登拝どころか下山もままならなくなる。
8:30 南竜小屋に到着。室堂とはまた、一味雰囲気の違う
   なんとも落ち着いてのんびりした雰囲気の良い山荘である。
8:40 水を補給させてもらい出発。


8:50 南竜ヶ馬場の湿原に設けられた木道を通る。


9:05 「油坂」下の沢の赤谷の水場に至る。水量豊かなせせらぎである。
   岩の間にサンショウウオらしきもの発見。
   ここまでは下りであったが、いよいよ胸突八丁の坂に挑む。
9:40 ジグザグの油坂をほとんど休みなしで登りきる。
   途中は花崗岩のガレ道のつづれ折道だったが良く整備されている。
   あまりに一生懸命だったせいで写真を撮る余裕なし。故に画像なし。
   ここまで誰一人として先人を見ず、誰ともすれ違わず。2人きり。
   お互いの息遣いから歩みの強弱、間合いがしっくりくる様になっていた。


9:50 坂の頭を過ぎると一気に景観が変化し、「大屏風」の名にふさわしい
   切り立った尾根の上を遥か道が延びている。写真撮影で立ち止まるも
   ガスが濃くなり、ルートが見え隠れしている。


   気温は手元のスケールで20度であったが、風冷たく汗が引き寒さを感じる。
   再び合羽の上着を着用する。
10:00 旧室跡をめざして「大屏風」の道を辿り始める。
10:05 霧の中から軽装の女性がストックをもって急に現れ肝を冷やす。
    いかにも馴れた風貌。


10:12 「天地」とされる平場か?、に到着。
    池がありゼラチン質に包まれた無数の蛙の卵を発見。
    ガスが消え始め、下界に雲海が広がる。
10:25 一つのピークを通過。また、次の頂が見える。
10:25 御舎利山手前のピークでガスが濃くなり周辺見えず。


    谷底が見えないため底無地獄のようでもあり恐怖心は増す。
    1名の男性とすれ違う。ザックが重そうに感じる。
    疲労感が滲んでいたせいか?
10:40 御舎利山か?の裾を通過。途中ハイマツの群落あり。
10:50 チブリ尾根道との分岐を通過。休憩のパーティー2グループ?あり。
11:05 いよいよ別山山頂の裾にたどり着く。霧が濃い!
11:10 落雷が遠くで2度聞こえる。


11:20 退避小屋に至る。途中ハイマツの群落あり。
    小屋は割り石で2部屋の壁をつくりトタンで覆った簡素なもの
   道すがら山頂と思っていた峰は別のピークと判明。


11:23 ついに山頂が見えたか?


11:27 別山山頂に至る。

(つづく)