白山登拝記録10
(大汝峰から室堂へ)
「進んでいる道と反対に目指す峰が見える」
周囲は3m先も見えないほど、ガスってきた。
「この状況で道を知らず、あせって近道しようとすると遭難するからな。」
背中から声がかかる。分岐の表示が見えて、ほっとした。
たしかに、この状況で悪天候や体調、
時間的制約が加わると遭難する確率は格段に高くなる。
9:50 大汝南登山口に到着。説明版を見て、説明を受ける。
急なガレ場を登るため、ストックはしまってから、登山開始。
最初は石段だが、後は四つん這いになって岩肌をよじ登っていく。
赤いマーキングしてあるところを目指していくのだが・・・。
「右じゃない!左!っ馬鹿!脚が違うだろ」
不幸にも左右の区別がついてない者が先頭だったおかげで、
非常にゆっくりしたペースで山頂を目指した。
10:20 大汝(2684m)に登頂。
10:45 大汝北登山口から下山。南登山口の険しいガレ場とは違い、
比較的緩やかな傾斜。ガスが切れず、七倉山への登山はあきらめる。
這松が目線ほどの高さで道幅いっぱいに群生している。
以前、白山比神社村山禰宜さまにご講演いただいた時、
「未だに這松に迷い込んで、発見されない人がいます。」と伺っていた。
這松は場所によって、背丈が違うが群生しているため、
周辺の状況が分かりにくい。迷い込むと出てこれないし、
見つけられにくい。山でルートを外れるのはとっても危険だ。
11:20 大汝南登山口に到着。昼食のお弁当を食べる。
おかずがレトルトパック(石川ご当地料理の治部煮)
になっていることにびっくりする。
11:50 五色池を右手に、雪渓で閉ざされた千蛇ヶ池に到着。
お花畑が広がるコースをとって室堂へと移動。
白山フウロ
御前橘(白山奥宮の御印)
12:50 室堂に無事、到着。
白山の六道世界に咲き誇る花々の中を抜け、ようやく地上界へ。
今日一日は時折晴れ間も見えたが、ガスが濃く気温も上がらなかった。
奥宮に戻り、着替えを済ませる。
歩き回っていたのに、まったく汗を欠いていなかったことに気がついた。
ストーブの前で冷え切った体を温め始めたのだが、指先に血が戻ってこない・・・
つづく
(大汝峰から室堂へ)
「進んでいる道と反対に目指す峰が見える」
周囲は3m先も見えないほど、ガスってきた。
「この状況で道を知らず、あせって近道しようとすると遭難するからな。」
背中から声がかかる。分岐の表示が見えて、ほっとした。
たしかに、この状況で悪天候や体調、
時間的制約が加わると遭難する確率は格段に高くなる。
9:50 大汝南登山口に到着。説明版を見て、説明を受ける。
急なガレ場を登るため、ストックはしまってから、登山開始。
最初は石段だが、後は四つん這いになって岩肌をよじ登っていく。
赤いマーキングしてあるところを目指していくのだが・・・。
「右じゃない!左!っ馬鹿!脚が違うだろ」
不幸にも左右の区別がついてない者が先頭だったおかげで、
非常にゆっくりしたペースで山頂を目指した。
10:20 大汝(2684m)に登頂。
10:45 大汝北登山口から下山。南登山口の険しいガレ場とは違い、
比較的緩やかな傾斜。ガスが切れず、七倉山への登山はあきらめる。
這松が目線ほどの高さで道幅いっぱいに群生している。
以前、白山比神社村山禰宜さまにご講演いただいた時、
「未だに這松に迷い込んで、発見されない人がいます。」と伺っていた。
這松は場所によって、背丈が違うが群生しているため、
周辺の状況が分かりにくい。迷い込むと出てこれないし、
見つけられにくい。山でルートを外れるのはとっても危険だ。
11:20 大汝南登山口に到着。昼食のお弁当を食べる。
おかずがレトルトパック(石川ご当地料理の治部煮)
になっていることにびっくりする。
11:50 五色池を右手に、雪渓で閉ざされた千蛇ヶ池に到着。
お花畑が広がるコースをとって室堂へと移動。
白山フウロ
御前橘(白山奥宮の御印)
12:50 室堂に無事、到着。
白山の六道世界に咲き誇る花々の中を抜け、ようやく地上界へ。
今日一日は時折晴れ間も見えたが、ガスが濃く気温も上がらなかった。
奥宮に戻り、着替えを済ませる。
歩き回っていたのに、まったく汗を欠いていなかったことに気がついた。
ストーブの前で冷え切った体を温め始めたのだが、指先に血が戻ってこない・・・
つづく