宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山シャクナゲ会の植樹活動歴2

2009-06-09 | Weblog

「宝満山シャクナゲ会が立ち上がった時には
ちょうど園芸ブームの盛りで山中のシャクナゲは
ことごとく盗掘されてしまっていて
道から相当はいった藪や崖のところに
ほんの少し自生している有様だった。

会の立ち上げの時には内山で育てられていた
ヤクシマシャクナゲの苗しかなかったので
手始めに昭和52年5月に竈門神社境内に550本植えた。
しかし、環境条件の差などで結局その夏を越えられず
ほとんどが枯れてしまった。なかなか難しいものだった。
福岡の花畑園芸試験場などにも勉強しに行った。
翌年から宝満の自生種であるツクシシャクナゲを
上津江や中津江などまで買いに行って
キャンプセンターや水場などに750本植えた。
しかし、これらは心ない登山者によって
ことごとく盗掘されてしまった。」

・・・というお話を元会のメンバーから伺いました。
彼らのキャッチフレーズが忘れられません。

「盗られたら、倍植える!」
「盗るもんのおるなら、植えるもんのおってもいいじゃないか!」

このあっけらかんさが、いいですね。

つづく・・・
※写真は女道に御笠シャクナゲ倶楽部が植えたツクシシャクナゲ
 2009年4月8日撮影分


【追伸】
本日NHK福岡放送局さんの夕方6時台のニュース枠で
会友末永さんの撮られた竈門神社での御笠シャクナゲ倶楽部の
ヤマアジサイの手入れと植樹の様子が放映された模様です・・・
また、先月の宝満山修験会の峰入りの様子も同時刻に
TNCテレビ西日本さんのスーパーニュースで
イタリア人留学生の方を主人公にしたドキュメントが
流された模様です・・・
ご覧になられた方のご感想をお待ちしております・・・