宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

花盗人の対極

2009-06-13 | Weblog
宝満でのシャクナゲ植樹が次第に有名になった頃に
ちょっと困った事態が発生していました。

一つには植樹の関係で木々の下刈りを
必要のある範囲でしていたところ、
それを真似してさらに伐り拡げる人が現れ、
必要以上に開開となりすぎて会のメンバーが
困ってしまったことがあるそうです。

また、植樹そのものについても、
中宮跡に西洋シャクナゲが植えられたり、
座主坊跡(キャンプセンター)にトウダンツツジが
植樹されたりすることが続いたそうです。
会の趣旨はもともとあった山の環境に戻そうと
植樹を続けていたんでしょうけど、
その行為だけを見て自分の好きな木々を山に持ち込む
そんな「花植え人」が出現したのだそうです。(笑)

(中宮跡の西洋アジサイ)


そういえば同じ話を思い出しました。
「「羅漢めぐり」周辺にはしゃなげが沢山自生していたが
ほとんど消滅した。
 反対に「西洋しゃくなげ」を勝手に山中に植え回った人がいた。
もともと無いものを個人の発想で勝手に植えられては
困るということで除去してまわった。
イタチゴッコが10年ほど続いたが3年ほど前にやっと終息した。」

これは本研究会の2007年8月18日第11回例会で
宝満山のキャンプセンターを管理されてきた
西鉄山友会の会長伊藤博紀さんがおっしゃったことです。
(2007-08-19記事;
http://blog.goo.ne.jp/dazaifu2340/e/9e6b57629ef73b40a522f565f1fe1941


思いが伝わる・・・・
人というものはおもしろいものです。