宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山シャクナゲ会の植樹活動歴2

2009-06-10 | Weblog
第8回 昭和59(1984)年 
3月18日
カマド岩北側斜面一帯 成本20本 小苗20本
※札を木に下げる。

第9回 昭和60(1985)年 
3月24日
女道の福城窟と益影井の間 成本100本
※西日本新聞記者同行。参加人数45~47名。

第10回 昭和61(1986)年 
3月21日
女道上の福城窟より東側 成本150本
参加人数45名。

第11回 昭和62(1987)年 
3月21日
男道8合目手前右側 成本100本

第12回 昭和63(1988)年 
3月21日
男道8合目から上、山頂に向かって右側一帯 成本90本

第13回 平成元年(1989)年 
3月19日
袖すり岩手前付近 80本
百段雁木上 20本

第14回 平成2年(1990)年 
一の鳥居 成木3~4本

第15回 平成3年(1991)年 
一の鳥居 成木3~4本
※最終回

宝満山シャクナゲ会の植樹活動歴2

2009-06-09 | Weblog

「宝満山シャクナゲ会が立ち上がった時には
ちょうど園芸ブームの盛りで山中のシャクナゲは
ことごとく盗掘されてしまっていて
道から相当はいった藪や崖のところに
ほんの少し自生している有様だった。

会の立ち上げの時には内山で育てられていた
ヤクシマシャクナゲの苗しかなかったので
手始めに昭和52年5月に竈門神社境内に550本植えた。
しかし、環境条件の差などで結局その夏を越えられず
ほとんどが枯れてしまった。なかなか難しいものだった。
福岡の花畑園芸試験場などにも勉強しに行った。
翌年から宝満の自生種であるツクシシャクナゲを
上津江や中津江などまで買いに行って
キャンプセンターや水場などに750本植えた。
しかし、これらは心ない登山者によって
ことごとく盗掘されてしまった。」

・・・というお話を元会のメンバーから伺いました。
彼らのキャッチフレーズが忘れられません。

「盗られたら、倍植える!」
「盗るもんのおるなら、植えるもんのおってもいいじゃないか!」

このあっけらかんさが、いいですね。

つづく・・・
※写真は女道に御笠シャクナゲ倶楽部が植えたツクシシャクナゲ
 2009年4月8日撮影分


【追伸】
本日NHK福岡放送局さんの夕方6時台のニュース枠で
会友末永さんの撮られた竈門神社での御笠シャクナゲ倶楽部の
ヤマアジサイの手入れと植樹の様子が放映された模様です・・・
また、先月の宝満山修験会の峰入りの様子も同時刻に
TNCテレビ西日本さんのスーパーニュースで
イタリア人留学生の方を主人公にしたドキュメントが
流された模様です・・・
ご覧になられた方のご感想をお待ちしております・・・

宝満山シャクナゲ会の植樹活動歴1

2009-06-08 | Weblog

宝満山シャクナゲ会の植樹活動歴

第1回 昭和52(1977)年 
5月20日
竈門神社一体 550本

第2回 昭和53(1978)年 
3月19日
水場付近 200本
キャンプセンタ上 50本
益影井
ラカン口付近150本
竈門岩入口 250本

第3回 昭和54(1979)年 
3月11日
法城窟から女道付近 200本(郵便局職員同行)
3月18日
竈門岩北側と法城窟 400本(大宰府町役場職員同行)

第4回 昭和55(1980)年
3月20日
ラカン道付近 350本

第5回 昭和56(1981)年
3月21日 益影井、竈門岩付近 150本
※降雪

第6回 昭和57(1982)年
3月21日 竈門神社境内、竈門岩付近 100本

第7回 昭和58(1983)年
3月20日 益影井から女道付近 200本
※この年宝満自然100選に選定。苗半分は他者からの寄付による。

つづく・・・

告知

宝満山研究会の次回例会

6月20日土曜日午後1時より
太宰府天満宮 文華殿2階 宝満の間にて
会友尾登氏、末永氏撮影の宝満山画像記録の鑑賞会の予定です。

宝満山シャクナゲ会

2009-06-04 | Weblog

昭和63(1988)年4月8日フクニチ新聞記事より

宝満山の自然の荒廃を憂いて社会的な活動をした団体、
そういう意味では会としての大先輩にあたる
「宝満山シャクナゲ会」。
今は亡きフクニチ新聞の主催した
「第24回社会を明るくするフクニチ社会賞」。
この昭和63年の年に「宝満山シャクナゲ会」
が受賞した記事がこれです。
写真には会を実質的に立ち上げてリードされた
稗田宗茂氏が笑顔で写っていらっしゃいます。

昭和30年代は自生のシャクナゲで山中がピンク色で
はなやかであったが、その後の盗掘で見る影もなくなり、
稗田氏が地元の有志を募って会を結成し昭和52年から
平成3年に至る間に全15回のシャクナゲの植樹を続けられました。

宝満山の植樹活動

2009-06-03 | Weblog

今日は予報通りの恵みの雨の一日でした。

竈門神社の境内にひっそりと咲き誇る
山アジサイの花々は実は地道に有志によって
少しずつ植えられて今に至ったものだそうです。

植えていらっしゃるのは「御笠シャクナゲ倶楽部」。
この活動は春先におこなわれている山中での
シャクナゲの植樹活動の延長で生まれたものだそうです。
そして、その活動のおおもとは昭和52年、1977年に発足した
「宝満山シャクナゲ会」にあるといいます。
もう30年もの長きにわたる活動の賜物だったのですね。

竈門神社の山紫陽花

2009-06-02 | Weblog
竈門神社の隠れた花の名所をご存じ?
アジサイが今から見ごろを迎えます。
駐車場から階段を昇る右手の斜面。
そこは山アジサイばかりの花園です。

咲き始めの山アジサイは淡い青色の小さな花芽をつけ
木々の木漏れ日の下で静かに咲き誇っています。
少し雨が恋しそうなようすですが、
今夜は久々の恵みが降り注ぎそうですね。

宝満山の大護摩供2

2009-06-01 | Weblog

法弓の儀


昇竜の護摩壇


破壇の作法


火渡前の儀式


火渡りをするイタリアからの留学生さん


火渡りする子ども

今年も峰入りから護摩焚き・火渡りの
一連の修験道による行事が終わりました。
筑紫・筑後平野はまさに今麦秋の収穫期を迎え、
宝満のある標高の高い筑紫の田圃には
水掛かりが始まり田植えが終わった地域もあります。
竈門の神の足元では山紫陽花が早くもほころんでいます。
護摩壇から天に昇った龍が今年も豊穣を与えてくれることでしょう。