きっと長くなると思いますが、時間のある人だけでも
読んでくれれば嬉しいです
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昨年11月16日、ドイツの友人であるフォークから
一本のメールが入った。
”来年の夏、7月終わりごろから8月頭にかけて アルプス超えをすることに決めました。
もし参加したいと思うならば来年6月までに返事を下さい。”
そもそもの発端は昨年7月にアルプスのふもとを少し走ったときのこと。
このときに強烈に行きたいとアプローチしてたのが、
フォークの記憶に残り、お誘いをかけてくれたみたいだ。
メールを受け取って、しばらくは無理だろうなと考えて、
忙しさも手伝って時間は過ぎていった。 でも、いつも心のどこかに、クロスアルプスが引っかかってた。
そして今年の確か2月頃、再びフォークからメールが入る。
”どうする?”
正直、あきらめかけてたが、返事のe-mailには
”行く”
と書いていた。
5月10日 飛行機のチケットを予約する。
準備も着々と進め、ロードバイクで山を登る練習も重ね
徐々に身体も作っていった。 お酒も控え、体調的には
かなりベストな状態に仕上がっていった。
そして、ついに出発の日となった。
正直、現実離れしている。
ほんまに行くのか? いけるのか? 不安と期待。
でも、もう行くしかない。
自分でも興奮しているのが分かる。
関空行きのバスに乗り込み、日記を書き出す。
こんな感じだった。
”関空行きのバスの中。
軽い興奮状態。
家族が笑顔で見送ってくれる。 ほんまに感謝。
全行程15日を楽しみながら、いろいろな経験を通して、
いろんなことを吸収してきたいと思う。 ”
アムステルダム行きの飛行機は以外に空いていて、
となりの席には誰もいないので、エコノミーながら
のびのびできた。 興奮状態なのは変わりなく、
眠ることができず、結局映画を5本立て続けに見てしまった。
無事にアムステルダム到着。
ここでいろいろな忘れ物をしていることに気がつく。
保険、EU対応の電気プラグ、バンダナ。 プラグはカメラと
携帯を充電するのに必ず必要なので、アムスの空港で
トランジットの時間を利用して探す。が、値段が高いものしか
置いてない。 1個日本円で約2000円。 関空で買えば
数百円なのにと悔やむが後の祭り。
保険、海外旅行の障害保険。
なければないでいけるが、常にリスクはつきまとう。
関空で入るはずが完璧に抜けていた。
ドイツでフォークに聞いてみよう。 ネットカフェで
インターネットつないで調べてみようと思った。
結局アムステルダム空港で5時間待ち、
一人でいると心細くて、寂しくなってしまうので
景気づけにハイネケンの生を飲む。
テレビではツールドフランスの本日のハイライトを
放映している。 フランスの天候は晴れ。
ここアムスも晴れ。
今回のツアーも天気に恵まれることを祈る。
いろんなことを考えてると、ついに眠気が勝ち、
待合の椅子の上で爆睡。 その後、なんとか
シュツットガルト行きの飛行機に乗り込む。
飛行機の中でも爆睡。 気温が20度くらいしかなく、
寒かったので毛布をもらい完璧に寝込んでしまった。
シュツットガルトの空港にはフォークが迎えに来てくれた!
夜の10時過ぎのしらない街の空港に知ってる顔がいるっていうのは本当に嬉しかった。 再会を二人で喜び、フォークの家に向かう。 今日一日だれともまともに話してないし、車の中ではじめてしっかりしゃべった。
フォーク宅でシャワーを浴びて、そのまま就寝。
夜中に日本にいる嫁さんと保険のことでメールして、
調べてもらうが、現地にいる人には保険がかけられない=無理と
いうことが分かり、気をつけるしか仕方がないかと開き直って眠りについた。
つづく