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抗日戦勝70年行事をよい機会だと思えばいいんじゃないの

2015-07-12 17:51:37 | 太平洋情勢乱雑怪奇

どうするんですかねぇ、これ。

習主席 抗日戦勝70年行事に安倍首相を招待
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150711/k10010147191000.html

中国外務省の程国平次官は10日、習近平国家主席が、ことし9月3日の「抗日戦争勝利70年」の記念行事に、安倍総理大臣を招待したと述べました。

これは、中国外務省の程国平次官が10日、ロシアで開かれた上海協力機構の首脳会議のあと記者会見で述べたものです。このなかで程次官は「習近平国家主席がじきじきに安倍総理大臣に対して、9月3日の記念行事に出席するよう招待した」と述べました。

一部で驚いている人が散見できるのだが、この抗日戦争勝利70年の話は、ロシアで5月に行われた対ナチス戦勝記念の話と対になっているもので、去年からこうなることはわかっていた話でしょう。

で、安倍ちゃんはきっと、ドイツのメルケルの真似をして、パレードには出席しないがその後に訪中して慰霊する、みたいなことをするんだろうかね。でも今年のハイライトはメルケルというより、ドイツ外相のスターリングラード訪問、ドイツ大統領によるロシア兵の捕虜の遺骨への言及といった、一歩踏み越えたロシアとドイツの間のお話の部分だったと思う。スターリングラードでシュタインマイヤー外相が行ったスピーチを読んで私なんか何の関係もないのに涙が出た。本当に戦ったから本当に和解できるってこともあるよな、みたいな。

このへん。

ドイツ、ロシア外相スターリングラード訪問

法事は大事なんです (メルケル訪露の話)

さてしかし、もし日本が行かないとして、そこにロシア首脳プーチンが来る場合には、勝手にやれよー中露、この負け組~、3流国家群のくせして~、みたいな楽しいネトウヨの罵倒シーンで終わる。

しかし、もしここにアメリカの首脳、オバマでないにせよケリーでも誰でもそこらへんが出席したらどうするんだろうなぁとか思う。

だって、前から何度も書いてるけど、チャイナの領土的一体性を日本から守ったのはアメリカなわけですよ。日本人が好むと好むまいと。

アメリカは欧州方面では今年は昔連合国だったことさえ忘れてるような感じで、ロシアの対ナチス戦争記念日をあざけった態度を取ったため、アメリカ、イギリスあたりの退役軍人さんたちから非難の声があがる始末だった。

とはいえすぐにケリーがソチを訪問して、ロシア外相ラブロフと並んで連合国兵士の慰霊碑に詣でてはいたけれど。

この例でいけば、太平洋戦線においてもオバマかケリーが連合国のために戦った兵士の話をしないわけにはいかんだろうなぁとか思う。

私としては、ネトウヨ、ネトサポががーがー騒ごうが、その中で、日中間の戦争時代に対するある程度の通説を作っていく機会にすればいいんじゃないかと思う。

だいたいの通説でいいんですよ。全員同じことを考える必要はない。というか、無理。

で、最終的に安倍ちゃんが中国を訪問するか否かよりも、日本の中の1920年代、30年代の戦争に関する言辞を整理するためにたくさんの記事などが出回って、一方で憤激し他方で賛成し、みたいなことが起こることが重要じゃないかと思う。

それはまさしく年頭に天皇陛下がおっしゃった通りのこと。

本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/gokanso/shinnen-h27.html

 

最近、憲法について専門の先生たちが多数お話くださっているのは大変良いことだと思う。あとは歴史家の先生たちですかね。もっと勇気を出してお仕事をしていただきたい。


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