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想定外という想定 (2):何地震なのか

2016-04-20 18:30:49 | 太平洋情勢乱雑怪奇

昨日の続き。昨日はしみじみとこういう国になってたとはなぁと私にとっての(そしておそらくは少なからぬ人々にとっての)想定外の話を書いた。

想定外という想定:属州民願望

で、もう一つある。

それは、今回の地震の潜在的な広がりについて。これって本当に熊本地震なのだろうか・・・というあたり。

熊本県の南西方面に向けて拡大すると川内原発の方に向くのでこの問題も大変。しかし北東方面に行って別府湾の方に震源域が移ったら・・・という不安もあり、さらに、その真ん中の阿蘇、九重、由布岳あたりの名だたる火山に異変が起こる可能性もある。

そういうわけで、ハラハラしてしまう私がいるのだが、その中で別府湾方面の話、すなわち中央構造線がらみの話として、現在ネット上で聞けるおそらく最良のご説明であろうと思われるのがこれ。

2012.7.29 「伊方原発に巨大地震と大津波の脅威」  都司嘉宣講演会

動画自体は、伊方原発に反対する方たちの集会のものですので、最初の8分ぐらいまでは、原発に反対でない人が視聴すると気分を害するということもあるかもしれません。

そこから先は都司先生が2時間ほど大きなところから小さなところへ、日本地域が置かれた現状から豊後水道へとみっちりお話。途中地学の授業みたいな感じもちょっとする。

1596年に起きた慶長伊予、豊後、伏見地震のお話のうちの、伊予、豊後地震の状況を地図を見ながら当時の古文書で確認できる寺社の位置を特定しつつ説明してくださる。

こうやって考えると、伊予とか豊後と分けてしまったり、あるいは九州と四国と行政区分を分けるとこういう話が共有されにくくなっていたんだろうなとかも思った。

別府湾はプル・アパート構造になっている、ということはそこの下はすかすかで、なぜそれができるのかといえばつまり大きな力のかかる動きが2つ逆向きに存在していますの証明ということなんでしょう・・・なんてことを今聞くとさらに、う~んと思わざるを得ない。

 

で、最後の質疑応答で、九州の火山の影響が気になるなという気はしてるんですが、という質問があった。会場は松山、行われたのは2012年なので、現在注目の阿蘇はまだ注目されていないと思う。

こ れに対して、先生は、東日本大震災の時も地震後に火山活動が活発になったし、霧島が先に動いてますから(地震と火山活動は)関係があるとおっしゃる方もい ます。また世界中の記録を見ても地震と火山と噴火には関係がある。だから(ここの件についても)関係があると思うんだがしかし、歴史記録としてあったかと いうと私自身はそういう観点からはあまり見ていない、宿題にさせてくれ、とおっしゃっる。

しかし、そう言いつつもご自分で続けて「普賢岳は明らかに関係はなかった。が、阿蘇と九重山はあり得るでしょう、近いですからね」とおっしゃっている。

今私たちが見ているのは、この話かもしれないんだ・・・なわけです。

 

「うさはかせ」さんという方が昨日Twitterに投稿されていた良図。まさにこの話です。お借りします。

https://twitter.com/usa_hakase/status/722630116690370560

 

 


歴史地震の話―語り継がれた南海地震
都司 嘉宣
高知新聞社

 

千年震災
都司嘉宣
ダイヤモンド社

 

 

 


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2 コメント

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『西九州震災』 (ローレライ)
2016-04-20 20:22:49
『西九州震災』とは言いたくない政府は『満州事変』と同じ過小評価感覚がわかる。
返信する
中九州ぐらいで (ブログ主)
2016-04-21 23:48:54
いや、やっぱりみなさん気が気じゃないのは大分側だと思うので、九州中部地震・・・ぐらい? だといいな、いやちょっと覚悟はしておけ~みたいな。
返信する

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