世界各国のコロナ騒ぎは概ねパニックを過ぎて落ち着いて事態に対処しているフェーズになったけど、日本国内はここからもういっちょ騒ぎを作るんだろうなぁとか思う。
今日は今日とて、
神奈川「緊急メール」で騒ぎ「地震か」「心臓によくない」…知事の外出自粛要請
https://news.livedoor.com/article/detail/18206816/
だそうで、これってもう、襟裳岬の東2000キロのミサイルに備えるよう緊急事態速報が着ちゃう話と同じになってきた。
医療従事者の人たちに余計な心理的負担がかからないことを祈っています。
不安な人には、医療は医療でも心理カウンセラーみたいなのが必要な人が大勢いると思う。日本の社会に必要なものですね、これは。
理性優位の社会じゃないから、納得できたらあとは自分で行動するといったスタイルが主流になることは見える限りの将来においてない。リベラルが左翼合理主義じゃなくてロマン派ばっかりだというのも問題を深刻にしてる。
■ 医療リソース問題ではないのか
今回の新コロナ騒ぎで明らかになったことはいろいろあるけど、多分、根幹をなすべきなのは医療リソース、つまり医療の施設と人員は大事だってことでしょう。
それも、非日常の際にどれだけ利用可能になっているか、ってところ。
現在ベッドはこれこれ、ベンチレーターはこれだけあります、みたいな表では収まらない話だと思う。
平時には必要がない、余分なものが非日常の事象においては必要になる。
今般の日本を見ていると、多分、この余分が足らないのでしょう、って感じがする。検査問題はまさにここでしょう。
で、今日の世界の様子を、今日は右から2番目の「Total Tests」テスト総数でソートしてみた。
https://www.worldometers.info/coronavirus/#countries
(ドイツはピークを過ぎてるけど、ロシアはまだピークではないので上の数字はあくまで今日現在。ロシアはもう数万人以上確実に感染者が増える見込み。現在毎日がんがんにテストして掘り出してる)
1. アメリカ 約670万 100万人あたり約20,000
2. ロシア 370万 100万人あたり約26,000
2. ドイツ 250万 100万人あたり約30,000
....と続いている。表の右から2番目が総数、1番右が100万人あたり
で、こうやって大量に検査して陽性反応が出た人を分離して大半の人は無症状か軽症で自宅隔離、その次の人たちを入院させるわけでしょ。
だから、検査とベッドは同一に準備しないとならない。
大量検査するなら大量のベッドを用意しないとならない。大量のベッドがあるなら大量のスタッフも動員しないとならない。
ドイツとかトルコなんかは、元々ベッド数に余裕があると言われている国。(これは、戦争屋NATOの後方基地だからではないのか、などと思ったりもする ^^。トルコは多分マジ。)
今回もドイツはNATO軍のヘリを出して、イタリアから重症患者をドイツに連れていって面倒を見ていた。
そのイタリアには、ロシア軍が盛大に行列作って行ったことが有名になったけど、消毒作業をしているだけではなく、ロシア軍の医療班30名ぐらいが、今もベルガモで診療してる。セルビアにも行ってる。
つまり、ドイツとロシアは、言ってみれば予備があるということ。
とはいえ、ロシアの方は、全土で数値的に足りてるように見えても、半数がモスクワとその周辺で感染しているので、これではここで病院が足らなくなると考えて、さっさと病院を作った。
モスクワ、30日で病院完成&止まらないロシア叩き
また、ロシア軍の医療班20チームが活動可能、とかいう報告もしてたし、医者の卵である医学生にも必要な医療機器に習熟させるよう大統領が命令出してた。
これはもう動員って感じなわけですね。そして、戦況によって今後予備兵力がどれぐらい必要になるのかを見越して計画立てながら事態に対応してる、みたいな感じ。
こういうところでロシアとドイツが抜きんでているというのは、なんというか、やっぱり陸戦強いところは違うなという気がしていいんじゃないかと思ってみたりする。
で、翻って日本の状況を考えた時、おそらく予備兵力、いや兵力とかいうと怒られそうなので、予備リソース、これが足らない、または動員可能でない、って感じなのではなかろうか。
多分、町医者をホームドクターとして土台を作って、その上に拠点病院として公的資金を入れてなんか作ったりしてるけど、これを非常時に際して目的に応じて直ちに再編する、ってのはいろいろ無理があるんでしょう、多分。
そこで保健所などの公的部分を使うってどう?とかも考えられるけどそんなに大きくもなければ、施設も人もいない、みたいな感じでは?
つまり、全体として危機に際して使えるようになってないということなんじゃなかろうか。
であるなら、医療行政の機能不全を嘆いて、予備が足らないでは話にならん、医療制度の充実を!!という話に行くのが筋だと思うが、そうすると、明らかになるのは、公的医療制度は拡充されるべきだ、という話になっちゃう。これは、いろんなものを民営化したがってる人たちにとってはまったく逆の発想。
そこで、ここに触れずにグダグダ言い訳を作るもんで、疑心暗鬼を呼び込んで何の話だかわからないような事態に至ってる、みたいな感じではなかろうか。
あと、アビガンの話も奇妙。こっちは認可問題みたいなんだけど、これも合理的に見えないところからすると内部問題なのかもしれないなとも思える。
いずれにしても、日本の混乱は続く。
■ オマケ
上の表と同じ並べ替えで、日本が入ってるところ。
一番右が100万にあたりの件数、1377。これはなぁ・・・というのも理解できる。ドイツ、アメリカ、ロシアなんかの10分の1以下ですからね。でも、最初から書いている通り、準備があってそれをどう活かすか考えた上でないと大量検査は逆に混乱をもたらす可能性がある。
死者がちゃんとカウントされていないんじゃないかとか言う人もいるけど、あっても現在の10倍もいる、みたいな数値には日本でなりようがあるんだろうか。
というか、右から3番目の100万人あたりの死亡者数は、仮に現在の10倍いようが、それでもイギリス、イタリアetc.の問題の西ヨーロッパグループのような比率にはならない。そのぐらい異なる。
新コロナ:BCG仮説-死亡率可視化してみた
感染研謹製の検査が医療資源を圧迫するというでたらめを続けるようでは緊急事態宣言解除は遅れるばかりでしょう。
感染者は普通に多数いると思いますが、患者、つまり中以上の症状を伴った人となるとそんなに多数いるんだろうか?とそこはわかりません。(病院に行けない人がそんなにいるのか、とほぼ同義でしょ?)