テレビでは平成が令和になるというので大騒ぎをしていたようだが、平成最後の日はふってわいたようなベネズエラ騒ぎで終わってしまった。
結果からいえば、言うほど大きな騒ぎではなかったように見える。グアイドが適当な動画作って、これで最後だぜマドゥロ的に話を膨らませたのがきっかけだと思う。
米のボルトンが、マドゥロ政権を脅かし、軍人に離反するよう求め、西側メディアが、それをがんがん流したために実体よりも大きくなったという感じか。
が、もちろんこれで街(通り)が不穏になるので、それを狙っていっているとも言えるでしょう。明日はメーデーだから、人が外に出るはずになっていたでしょう。ここを阻止しようとした?
つまり、チャベス体制だからメーデーは大事にされている、ここで団結が見えることになる、それをさせないために騒乱を起こした、とか? (グアイドはもうずっと支持が低下してるし)
それはそれとして、最初に気になったのは、空軍基地を抑えているみたいな噂が流れ、実際グアイド支持者たちが空軍基地周辺に集まってたこと。これは空軍が寝返ったという話なのかと驚きもし、しかし、一部が寝返ってもその他が寝返らなかったら基地を使えるまでには相当の争いがあるはず・・・。
付近のライブ動画で確かに銃声は聞こえていたが、銃であって砲ではなく、連射でもなく重くもない。飛んでるものもない。とかとか思っていたが、実際には基地を抑えてなかったみたいだ。
空軍の一部が寝返るはずになっていたところがワヤになったのか、それとも最初っからそんなの嘘で支持者をだまして終結させていたのか? 後者の場合、さらにグアイドは呆れられるわけだが。
グアイドと共に立ったロペスは、2002年にチャベス打倒のクーデターに関与した人でその後もなんかやって2014年以降は自宅軟禁されていたところ、先週末に解放されたらしい。どういう意味なのか不明。
で、実際にはベネズエラで支持がなくても、アメリカの新聞などは、いかにもすぐにでも何かできそうなことを言う人の意見ってか適当なことを乗せ続ける。もうそろそろ米軍は軍事介入するときだ、とかいうのがマイアミの新聞に載ってたりする。
‘It’s time for action’: Rick Scott calls for U.S. military involvement in Venezuela
https://www.miamiherald.com/news/nation-world/world/americas/venezuela/article229845414.html
そうすると、介入してほしい、流血沙汰で決着してほしい、アメリカは強い!とやりたい人たちがホクホクしちゃうわけ。支持があれば理由なき民間人殺しもお手の物だし、そもそもベネズエラは石油がからむから応援団はたくさんいる。
さらに気がかりなのは、傭兵軍団で有名なブラックウォーターがベネズエラに入ろうかという話をしているらしい。イラクでもそんな話がある。ここは並の傭兵ではなくて狂った兵力を持って来るから、中東なら最初っから殺し合いになる体制になっているが、その他地域では、世の中にこんな狂人がいるのかと正規軍がひるむことになるんじゃないかと想像する。
通りの騒乱からそういうのをぶっこんで、放火して、人質取って、見せしめ殺人して通りを人が歩けないようにしていって拠点を作るという中東でさんざんやった形にするつもりであろうか。
アメリカはついに中東で勝ちきれないので、そこら中にこのテロ仕様のマフィアを放り込むことにするつもりなんだろうか。しゃぶ中患者とか、連続強姦魔とか、そういうレベルだ。まぁもともとCIAは麻薬屋なわけだが(笑)。
で、思うんですけど、どうしてこれでいいの?
わはははと笑いたくなるぐらい酷いでしょ、これ。
他国に勝手に武装した人間を送り込んで、ゆーことをきけーーーーとか言ってる人たちって、いったい何? どうして誰も止められないの?
しかも、最初に泥棒まで働いているわけですからね。
ベネズエラ:ほとんど海賊にあったようなもの
それを、世界中の大きな国々が、素晴らしいわとか言ってるわけでしょ。もともと西欧とは植民地主義の国だとは知っているものの、怒りというより呆れる。
レジームチェンジとかいう語すらカッコよく見えるほど現在はただの強姦魔みたいなものになっている。
で、ボルトンは、他国の軍に向かって、政府を裏切れーと大騒ぎし、
モスクワは、流血事態にならないよう呼びかける、
Moscow Calls to Avoid Violence, Warns Against Unrest and Bloodshed in Venezuela
https://sputniknews.com/latam/201904301074578884-venezuela-military-guaido/
この組み合わせにはすっかり慣れた。モスクワが学校の先生みたいになってる。が、そのモスクワを、あの人たちは悪い人、あの人たちは悪い人と西側の高等教育を受けたジャーナリストが叫ぶ。嘘ニュースを平気で作る。その一方で、彼らは、到底正視できないような殺人を働くジハード主義者を庇っていくつもの国を壊し、幾百万もの人間の死を無視している。今度は、その拡張に手を貸すのだろうか?
平成という期間は、ちょうど冷戦が終結したという嘘がまかり通って来た時代だったわけだけど、実際は、戦争に次ぐ戦争が続いた時代で、ついには大国がマフィア化し、到底正常でない人々が物事を語る立場にあるようになったという意味で、画期的に酷い時代だと思う。
平和でよかったというのは、単に私たちが目をつぶっているからにすぎない。ガラパゴスランドのメガネをかけて見ている世界は世界ではない。ガラパゴスランドは自分が思うほど平和勢力でもない。なぜなら、マフィアに貢ぎ続けているから。