唐突なのかここ１週間ぐらいの間に何かあったのかよくわからないが、ベネズエラのグアイドが重装備の兵士を横にして、人々に蜂起を呼びかける動画を出して来た模様。
US-backed Guaido calls for Venezuela military uprising in VIDEO of him surrounded by soldiers
Published time: 30 Apr, 2019 10:32 Edited time: 30 Apr, 2019 10:56
https://www.rt.com/news/457893-guaido-military-uprising-video/
グアイドの仲間とみられる軍人はカラカスの空港を抑えたと言っている。
Venezuelan military defectors claim control over airbase in Caracas
他方、マドゥロ政権もクーが進行中であることを認めているようだ。
兵士と装備がどれぐらいかと、英米EU＋南米の子分がどれぐらい後ろにいるのかによって事情は大きく変わるが、通りに出て蜂起しろと呼びかけているようなので、場合によっては大量の流血沙汰になる可能性はある。
事情が見えないからなんともいえないが、その上であえていえば、普通に考えれば、こんな蜂起を始めたらそれはもう負けたようなもの。なぜなら、正規軍は強いから。
しかし、正規軍に流血沙汰を起こさせて、その上でマドゥロを責める、自国民を殺すなんて～みたいな持って行き方で来る可能性もかなり大きい。
これがまさしく2014年2月にウクライナで起こったこと。
マイダン広場を収拾するには、ウクライナ正規軍を使って野放図になったデモ隊を、住民の犠牲覚悟でクラッシュさせるしか鎮静化する方法はなかったと思う（そもそもそのデモ隊なるものの中に狙撃犯がいたわけね）。
が、オバマが、自国民を殺すようなことなどあり得ないとかなんとか芝居っ気たっぷりに騒ぎ、その一方で現地ウクライナでは一説によると当時のウクライナのヤヌコビッチ大統領は、米オバマ政権のバイデンあたりに入れ知恵されていて、まさかあんな形になるとは思わずよろよろして時間を費やすうちに、取り返しがつかなかったと言われている。
最終的にデモ隊暴発、自分も殺される手前でその場を逃走することに成功。ロシアに入った。
逃走する方が後で何があったか証明できるのでこの場合は適切な判断。ヤヌコビッチ大統領が死んでいていたら、たんなるクラッシュの中での出来事として処理され、クーデターの全貌が見えづらくなっていただろう（西側からすればヤヌコビッチを逃がしたことは失敗）。
といった成り行きを思い出しながら推移を見守ろう。
