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今回の弾劾騒動はトランプに対するクーデター by PCR

2019-11-10 14:46:30 | 太平洋情勢乱雑怪奇

ポール・クレーグ・ロバーツ(PCR)が現状について忌憚のない見解を述べている。

「マスコミに載らない海外記事」さんが訳されていたのでお借りします。

トランプに対するクーデターが成功すれば、アメリカ民主主義が破壊される

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-f19332.html

 

PCRが言う通り、民主党支持者は自分がトランプが嫌いだという感情に支配されて、自分がやっていることがアメリカの統治にとって重要な破壊的行為になることを理解していない。

トランプ大統領は魔女狩りと呼んでいるが、本当はアメリカ民主主義に対するクーデターだ。トランプが弾劾されるのを望んでいる民主党員はこれが分かっていない。

彼らはトランプが好きではないので、弾劾されるのを期待しているにすぎない。もし選挙で選ばれた大統領に対するクーデターが成功したら、将来のあらゆる大統領は、「沼地をさらおう」としたり、支配層エリートに受け入れがたい何らかの変化を実現しようとしたりすれば、自分も破壊されるのを悟ることを、トランプ弾劾を主張する人々は分かっていない。

 

私としてはこの間書いた通り、この中でも問題なのは軍人が謀叛していることが重大すぎて怖いと思ってる。

ビンドマンはスタッフ、トランプは公選で選ばれた大統領。

それをビンドマンが、トランプの方針はダメだと判断して敵対勢力と共に行動するというのは、あらゆる組織において基本的にダメだとされるだろうが、まして軍にあっては、大統領という司令官の行為を覆すよう外部ソースと連絡して大統領の首を取りに行っているというんだから、これってつまり謀叛でしょう。

ウクライナゲートを処理できるのだろうか

 

これは恐ろしいですよ。こんな人が軍事機構の中にいてそれを制御できなければ、例えば、司令官(大統領)の見解は間違いだ、だから私はミサイルを撃つ、みたいなことが起こることを制御できないという意味ですから。

まぁこれに限らず、アメリカの軍組織は関東軍化しているとは思っていたが、それは出先の暴発だけにとどまらず、大統領と対面するようなレベルのところでさえ起こっているということだったわけで、ものすごく深刻な事態だと思う。

 

考えるまでもなく、これってつまり、アメリカが他国に対して数限りなくクーデターを起こして、政変を起こして、自分たちに都合のいい奴を立てるという作業を行って来た結果、自分の国に対してもそこに躊躇がなくなったということでもある。自分の国に対してやっちゃいけない理由は何?みたいな感じになってると思う。

インチキとか工作をやりすぎて、やっていいことと悪いことの区別、あるいは、ここなら壊しても大丈夫なところとここはダメだというところの区別といった、重要度のプライオリティがなくなっているとも言える気がする。

 

■ 現地側を片づけるしかなかろう

かくなる上は何ができるのか。アメリカ国内の方は適当に嘘八百メディアが後ろで暗闘しながらだましだましにするしかないだろうが、根本的にはウクライナに解決の目途をつけてやるしかないのではなかろうか。まずは、ディアスポラ集団の首謀者ラインを現場から引き離して(職を解いて)、著しい馬鹿を取り除く。バイデンとかオバマ政権を代表して、外患誘致で起訴して有罪にするとかいうのもいいんのではないのか。

ということで、ウクライナに火をつけたドイツ、フランス、ポーランドあたりは責任を持つ必要があるわけだが、ここらへんがまったく頼りにならない無責任、無能力者集団であることは、シリアでもどこでも同じこと。

となるとロシアさん協力してください、以外にないだろうが、ロシアにしてみれば、西側が勝手にゲロを振りまいた現場をなんで俺が拭かないとならないんだ、となるでしょう。まったくその通りなので、最低限のことしかしてくれないでしょう。

 

■ 現地側最新

とか思っていたら、

ウクライナ東部で、ドネツク側とキエフ側の戦力の引き離しが一応行われているっぽい。

ここは、リベラルメディアは勝手にウクライナのナショナリストは良い人、親ロシア派は悪い人と区分けして妄想を語ってますが、それは結局、シリア自由軍は良い人だの、テロリストにも穏健派がいるだのと言っていたのとまったく同様。ここでもまた、やっていいことと悪いこと、ここまでなら、とこれはダメだ、といった区別が失われている。

キエフ側はウクライナ・ナチと呼ばれているけど、要するに見境のないことをする、メンタリティーが「テロリスト」になってる人たちの集合体。ということは、戦力持ってないプレーヤーは入っていけない。役に立たない。

で、多くの場合、ドネツク側が政治的な文脈を理解して行動しても、キエフ側がそれをチャンスとばかりに馬鹿なことをしてまたこじれる。

というのがここまでの経過なので安易に期待はできないんだが、

ロシア、OSCE(欧州安全保障協力機構)が、戦力引き離しに向けた動きを歓迎している。

Russia welcomes disengagement of forces in Petrovskoye in Donbass, says envoy

https://tass.com/politics/1087805

歓迎してても、OSCEは、しょせんはヨーロッパ人なので無責任が基本。だがそこが表に出ないと中立性が保てない。

ということで、ドネツクとロシアが後ろでちゃんといざという時の力を持って形を作っているのなら、この試みは成功する、といったところでしょう。

 

で、戦力引き離しが完了したら、ナチ婆のメルケルとロスチャイルド銀行出身者のマクロンの雁首を針金でしばって据え付けて、ウクライナ問題はノルマンディー・フォー(ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシア)のフォーマットで上手く言ってますと言わせでみんなで拍手する。

その間に、ウクライナを連邦化して、キエフの「テロリストメンタリティー」の奴らの支配が全土に及ばないようにしていく、といった感じでしょうか。

これはオバマに責任感や文明に対する深い理解というものがあったのなら、マイダンのクーデターがあったとしても2014年3月末にはできた話。これを放置したことによって本国アメリカの傷み具合が進んだ。愚かな話。

 


 

 


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ウクライナ船長の話 (石井)
2019-11-10 20:37:39
小生、道楽として少しずつロシア語を勉強しているものですが、偶に頼まれて通訳することがあります。この間、船舶事故の関係でウクライナ船長の通訳をやりました。事故はたいしたものでなく半日で処理が終わり、許可をもらい彼から国内情勢について数十分話を聞くことが出来ました。

50才の船長さんは、元々ロシア中部の出身で、オデッサの海運学校で学んだ後、現地に住み着いたという人で、自身ロシア人だと言っていました。国籍はウクライナ。お母さんはロシアに住んでいて、奥さんはウクライナ人、子どもはロシア学校に通っているという環境です。(両国にはそれぞれ肉親親戚を持つ人が大変多く、欧米マスコミが全く別の国と描くのには無理があります。)

一番知りたかったのは、小生が毎日見ているモスクワ発のテレビ番組の信憑性への評価で、どう思うかと聞いたところ、現実はあの通りだとあっさり同意してくれました。オデッサは歴史的にロシアの町で、彼の知る限り周りにバンデラ主義に阿る者はいない。ロシアのテレビは通常放送からは全て排除されたものの、衛星放送、ネットで視聴可能であり、これは禁止されていない。政治的発言は仲間内では自由であり、ロシアの母親と電話で話す際、痛烈な政権批判を彼がすると母が制止するけども全然気にしない。ゼレンスキーの得票率73%というのはパラシェンコに対する批判票であり、反バンデラへの意志の表れだ。ゼレンスキーは、議会の過半数も抑えたし、何故未だに政策転換が出来ないのかと聞いたところ、完全なアナーキーで、政府には力がなく、取締機関は無力であり、ドンバス帰りのバンデラ主義者が大量の武器を持ち帰っており、人々はそれを恐れている。

彼が強調していたのは、ソ連崩壊時、ウクライナは全ヨーロッパの中で6番目のGDPの豊かな国だった(勿論ソ連内では一番)のが、今ではアフリカ並みだと。ここからは小生の見解ですが、確かにウクライナは肥沃な農地を持つ温暖な土地であり、東部には優秀な工場が多くあり、ロシアから格安のエネルギー提供を受けていた間は、豊かさを謳歌できたのでしょうが、それが何時までも続くと考えていたとすれば大きな誤りだったと思います。逆説的ですが「豊かさ」が招いた「貧しさ」のような気がします。皮肉なことに、国力向上に最も貢献しない地域、ガリチアが欧米の支援を受けて権力を持ってしまった「悲劇」は未だ未だ続くように見えます。
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Unknown (名無しの在日)
2019-12-16 16:24:21
大したネタではないのですが、いつのまにか日本で「ウクライナ系ネット右翼傭兵」がデビューしていたようなので、参考までにご紹介しておきます。

https://twitter.com/nippon_ukuraina/status/1201663318714269697

しかし、なんでわざわざ日本くんだりに来て(生まれて?)まで、変なイカレ似非保守にソリダリティを表明する必要があるんでしょうね。日本社会のルソフォビアを「本丸」と見て、何かチャンスのようなものを見出しているのか…まだ若いのに。

上の石井さんのコメントが非常に印象深かったので、現代ウクライナ人のありようの一例として、ここに書かせていただきました。
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