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一極が終わった姿

2022-03-11 23:15:39 | WW1&2
ウクライナでの騒動をネオコン/ネオリベ、あるいはアメ&EUがどう終わらせたいと思っているかにかかわらず、現在わかったことは、世界はこのような別れ方を示したということでしょう。




ロシアが友好国と非友好国に分けたことが、世界に何の影響があるんだ、と言って言えないこともないですが、でも、「西側コア」とそれ以外は今般のロシアの行動について同じ軌道は取らなかった。これは間違いない。

そして「西側コア」が示した反ロシア感情の暴発は、今後、近い将来に和解できる基礎をすべて壊したといっていいでしょう。

すごい勢いで反ロシア感情が暴発している人たちがいて、ちょっと面白く思ってる。


で、この西側さんたちが、真剣になってロシア市場から退出して、それが何か勝利であるかのように言っている姿は到底正常とは思われない。

このへんが去っていった企業らしい。



まぁ、コカ・コーラとマクドナルドがなくてCNNが流れていないロシアは最も健康的で、情報が適切な国になるだろう、とか書いてるtwitterがどこかにあったけど、アメリカ人としては、願ってもない環境が存在するんだな、って思ってるかもしれない。ヨーロッパ人だって長いことほんとはそうだったでしょ?

そうそう、昨日は、ゴールドマン・サックスがロシア撤退と発表されていた。ゴールドマン・サックスに撤退されるって、とっても良いことにしか思えない(笑)。出て行ってもらいたいと思ってる国だらけでしょ、だって。おほほほほ。


■ 自由って何?

で、一体全体、交易の自由はどこに行ったの? 

各々の会社の人たちがさまざまな相手と築いた信用を基に工場たてたり、ネットワーク作ったりするわけでしょ。そこから互いに利益が出るから仕事が続く。それを、なんだかさっぱりわからない、別に国の法令に従っているわけでもない事情で、各社がロシア市場から集団脱出している。一体なんなのこの事象は、と驚く。

多分、100年前でもこんなことは起こってない。戦争してても各社が商売を止めるか否かは、どんずまりになるまでは各社の判断だったと思う。もちろん、ロジスティックスがまわらなくなるから止めになる、というのはあるだろうけど。つまり、これが、privateであることの強みで、このprivateの事情をpublic(公、多くの場合国家の命令)に優先させること、あるいは侵害させないことこそ近代の西側の表カンバンだったと言っていいでしょう。私有権の侵害というやつ。良心的徴兵拒否も同じ理屈ですね。私の基本権を渡さないという発想からこれが許される。

こういうのを、ネオコン/ネオリベのロシアを倒せば明日がある、みたいな妄想(の尻ぬぐい)のために、全部、ぱ~っと捨てたんだなぁと思うと、いやもう、たまげる。

そして、こんなに大きな出来事が、ロシアに、ではなくて自分たちの側に起きているのに、明日も今日も昨日と同じだと思ってる人だらけなのが西側なんだな、というのも発見した。

ロシアの方はこの不愉快な「自由主義経済体制(リベラル・オーダー)に30年付き合ったけど、好きになれんかったし、あっちも俺らが嫌いらしいので止めることにする、という感じ。いろんな大統領令が出て仕組みが変わってるところ。そのうちまとめてみたいけど、まとめる自信がない。なかなか難しい。

■ こっそり現実

とはいえ、外国企業が一斉に本当に完全にロシア市場を去っているかというと、過半数以上は残ってるか、こっそり残ってるか、であるようだ。

つまり、こっそり派は、休業することにして従業員にはお金を払ってる模様。

ロシアとベラルーシをあわせると1億6000万ぐらい、東ウクライナが加わると2500+、カザフスタン等々もある。そして、ロシアなどは特にミドルクラスが豊かに存在しているからマーケットとして全然悪くない。ここを簡単に捨てるのは間違ってると思う企業があるのは当然でしょう。

ネオコン/ネオリベのプランでは、まずルーブルに襲い掛かって銀行に混乱をもたらして、そこから取り付け騒ぎを起こし、かつ、西側の名だたる企業群を退出させて失業者を出して、ロシア社会に混乱をもたらして、レジーム・チェンジする、というのが目標だったんだろうと思う。

プーチンを追い落とすと何かが変わるというのは間違いだと多くの人に言われても言われても、オリガルヒを使ってリベラル経済をやらせつつ、どこかでショックを与えて混乱させて、プーチン体制を終わらせる、という目標を諦められない人たちがいる。そして、失敗し続けている。

プーチンは、ず~っと国内の主権派に批判されても批判されてもそれらのリベラル経済派を続けてきた。今となって思うに、準備が整うまではこれでいい、って感じだったんだろうね。

そして国内のリベラル経済派の悪質さを国民に説明するまでもなく、外のマスターたちがどれほど酷い奴らなのかが白日の下に晒されることになった。



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6 コメント

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買収劇の下での喜び (地球戦国)
2022-03-16 21:38:54
もう20年ほど前の事ですが、日本企業の品質にどうしても勝てづ業績不振に落ちいったドイツの企業。ライバルであった日本の企業に買収されてしまいました。買収された企業の社員の一人に知人がおりました。大変な事になったんだねと尋ねると、買収されなかったら倒産して、失業という最悪の状況になっていた。買収されて良かったんだよと。経済制裁でロシアから外国企業が多数撤退、多数の従業員の身の振りはどうなるんでしょう。プーチン大統領はこの様な制裁も予測済みだったんでしょうか。
それにしてもこれ集団リンチと私は感じます。
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おお、出て行け出て行け♪ (特命希望)
2022-03-12 22:00:54
>コカ・コーラとマクドナルドがなくてCNNが流れていないロシアは最も健康的で、情報が適切な国になるだろう
まさにその通り。スーパーサイズだの変な宣伝だのでメタボな子供たちや、ベッドから起き上がれない超肥満人間をロシアにまで生みだしかねない企業は出て行っていただきたい。ハンバーガーが食いたければ自分で作ればいいんだし(笑)私だって値段が手ごろそうな食い物が他に近場で売って無い時くらいですよ、買うのなんて(笑)
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祝 GAFAM一掃 (セコイアの娘)
2022-03-12 14:52:34
出てってくれてよかった。
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西側企業のクビキからロシア解放! (ローレライ)
2022-03-12 13:12:04
タタールの首木以上の西側企業の頸木から解放されたロシア!阿片屋と高利貸を追放した新中國建国並みの新ロシアが建国されようなものである!
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まるで新中國建国のロシア (ローレライ)
2022-03-12 06:32:03
アヘン屋と高利貸しが一斉に脱出した新中國建国のイベントがロシアで起きているいる!プーチンは毛沢東の再来と見ることもできるしウクライナ解放は台湾解放の予行演習にも見える!
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コカ・コーラとマクドナルド (地球戦国)
2022-03-12 04:02:10
昔、ドナウ河をたどって黒海まで往復ドライブしたとき、コカ・コーラとマクドナルドを見つけると自由な国で治安も良いだろうと勝手に思い安堵しました。味は何処でも一緒で、当たり外れが無く、運転しながら飲み食い出来、重宝しました。南アフリカ、現地の人々からも治安は悪いしタウンシップは危険だから絶対に近ずくなとも忠告されました。こわごわケープタウンに向けてのドライブ初日、街道沿いのトタン屋根のキオスクで休憩中、超大型のコカ・コーラのトラックが通過、単細胞の私、自由な国で治安も良しと勝手に決め込んで、以後不安も無く時にはタウンシップにも除き込みました。コカ・コーラとマクドナルド私にとり当時自由と安全のシンボルでした。己の無知に呆れております。コカ・コーラとマクドナルドは侵略のシンボルと思う次第です。それはともかくも、アパルトヘイト、これ人類の汚点と同時に今起こっているジェノサイドも。
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