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ベネズエラの停電は破壊行為によるもの by ザハロワ

2019-03-16 21:09:05 | 太平洋情勢乱雑怪奇

ベネズエラの停電はどうなっただろうかと検索したら、いくつかの西側記事が、エンジニアは火が原因だと言っているという記事を出していた。

これはワシントンポスト。CIA御用達なのでここが既に関係者かもしれないわけだが(笑)。

Engineer: Satellite suggests fire caused Venezuela outage

で、ざっと見ると、ベネズエラ人でエンジニアリングの専門家がNASAの衛星写真を見てなんか言っているとある。

Now two Venezuelans with expertise in engineering and geospatial technologies say they’ve analyzed NASA satellite imagery indicating there were three fires within close proximity to transmission lines that could have crippled the country’s electric grid.

ベネズエラ人でNASAの衛星写真をいつどうやって入手したんだよとまずそこにひっかかるわけだが、まぁなんでしょうこれ、と思った。

 

ふと見ると、TASSがある。

ロシアのザハロワ報道官が、次のようなことを言ったとある。

「これは破壊行為(act of sabotage)が原因である」

「べネウエラのマドゥロ大統領率いる正統な政府とその他の信頼できるソースによれば、ベネズエラの電力グリッドは、海外から攻撃された。」

「これはリモートで主要な電力施設のコントロールシステムに影響を与える行為で、施設ではカナダ製の装置がインストールされている。」

「明らかに、この破壊行為を実行した者は、この電力運用のアルゴリズムと脆弱性に気づいていた。電気がなくなった病院での死を含め、人命の損失に対して責任のある者はこれらの者である。」

Moscow believes Western sabotage caused Venezuelan blackout

http://tass.com/politics/1048826

 

カナダ製ってところが具体的ですね。また、リモートでというのも非常に興味深い。他にもあるだろう、ずっと前から、とか言いたくなる。

 

ザハロワ報道官は、

西側諸国はますますこのような有害な方法を使ってきている。いわゆるハイブリッドウォーとして、インフラ施設への影響を狙ったものだ。

とも言ってる。

Zakharova also noted that Western countries were increasingly using such harmful methods, aimed at affecting infrastructure facilities, as part of the so-called hybrid war.

http://tass.com/politics/1048826
 
 
いやぁ、この報道を知ってからワシントンポストを見てみると、つまり、これはマズイかもと思って、CIAアメリカは情報戦に乗りだそうとしているって感じ?
 
 
 
まぁでも、ザハロワに言われるまでもなく今日の世界でアメリカとその属国群にインフラをお願いするなんて、怖すぎるでしょう。
 

実際問題、この人たちはまったく罪もないイラク人とかシリア人を、少なくとも150万人殺し、リビアを破壊させて、豊かだったリビアを人身売買が横行するような国にしても、へ、とも思ってない人たちなのだと考えれば、他国のインフラを破壊し他人の生活を破壊することに驚くような、躊躇するような人たちではないだろうと考えることに何の無理もない。

さらにいえば、この間のボーイングだって、自分は悪くないの大騒ぎで、エチオピアとインドネシアで犠牲になった人たちへの思いなんてこれっぽっちも見えなかった。

 

中国がベネズエラの電力網の修復に手を貸すといっているので彼らとロシアに相談に乗ってもらって、支援してもらうと共に、何があったかを国連に調べさせる、事情によっては裁きを受けさせるというのが今後行われるべきことでしょう。

この日本政府はそういう取り組みを妨害することはあっても支援しない悪者だと思いますが、私は調べるべき、裁かれるべき、と考え、いつの日か悪者でない日本政府を持たねばならぬとの思いを強くするばかりです。

TASSの15日付けの記事にあったカルカスの様子。

公共施設は照らしている、みたいな感じですかね。

多くの人が電気のない不便さと恐怖の中にいるのかと思うと気の毒でならない。状況は大分なのか多少なのか、とりあえず改善方向にはあるみたいなので、最低限でも平穏であることを願っている。

 

■ オマケ

NHKが、勝手に混乱です、と書いているけど、それってどれぐらいホントなの?

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190316/k10011850641000.html

あと、年率200万パーセントのインフレ、と書いているだけど、1週間ぐらい前、マックス・ブルーメンタールがベネズエラのお金持ちっぽいショッピングモールの高そうな店でチョコレートを買った時、1米ドルで小粒のショコラを買っていた。200万%の上昇を見る前はじゃあいくらだったわけ? 動画はここ

NHKの記事をよく読むと、

ベネズエラでは、食料品や医薬品が不足して物価が高騰し、極度のインフレに陥っていて、野党側によりますと、先月のインフレ率は年率229万%に達しています。

という具合に、裏は取ってないし客観的でもないデータっぽい。

これって、ホワイトヘルメットによりますと、とか、ウクライナの政権によりますと、とか、シリアの人権監視団体(実はロンドンにあった)によりますと、とかいうのと同じスキーム?

 

一体全体何なのこの人たちって感じ、ほんと。

 


 


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ベネズエラの全電源喪失(ブラックアウト) (宗純)
2019-03-17 14:32:16
今回のベネズエラの全電源喪失(ブラックアウト)のニュースで思い出すのが、
40人超が死んだ去年9月の北海道地震で前代未聞、空前絶後の全電源喪失(ブラックアウト)
早朝の3時で、普通なら全員が寝ている時間帯だが、なぜか首相官邸で安倍晋三など全員が起きていて1分で対策本部を立ち上げているし、自衛隊はF2支援戦闘機を緊急発進させている。
この支援戦闘機とは、自衛隊の用語で戦闘爆撃機のことで、意味不明な行為だが、
鳩山元首相は、温暖化対策(CCS)による人災と言っている。
震度7の北海道地震の1カ月前の去年8月に、
『スノーデン 監視大国日本を語る』 集英社新書(2018/8/17)発売
NHKの人気番組『クローズアップ現代』のメインキャスターだった国谷裕子(くにや ひろこ)が、『アメリカはマルウェアを作動させ日本のインフラを大混乱に・・・ 』に対して、スノーデン『 答えはもちろんイエス』と答えている。

日本ではすでに主なインフラにはマルウェア(不正プログラム)が埋め込まれて何時でもアメリカは停止させることが出来るが、
8年前のフクシマの核事故の原因がブラックアウトだったのです。たぶん、こちらが本命でしょう。
8年前の東日本大震災は日本では昼過ぎだがアメリカ東部海岸は午前三時で人間が一番眠い時間帯だがオバマを首席補佐官がたたき起こして直ぐに緊急会議を開きホワイトハウスで対策本部を立ち上げていたらしいのです。




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サイバー攻撃 (ブログ主)
2019-03-17 17:06:39
宗純さん、

いわゆるStuxnet問題ですね。私もバックグラウンドでそれを考えてました。

そもそもサイバー攻撃によってイランのブシュール原発がチェルノブイリになるところだったと告発したのはロシアのロゴジン(当時NATO大使)なので、彼らには十分な知見があるでしょう。

とはいえそれをどうやって議題に乗せて来るのかがとても難しそうですが。
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統制無線中継所が危ない (И.Симомура)
2019-03-17 20:00:58
上でコメントされました宗氏のお考え,当たっているように,小生には思われます.停電時の非常電源を備えている重要施設に,電電公社が大都市に展開した統制無線中継所があります.地下には巨大なディーゼル発電機があり,二週に一度起動訓練を行っておりました.大学院時代に同所でバイトをしていたのです.蓄電池で起動電動機を回す方式に加え,手押しレバーを前後に押して作った圧搾空気をボンベに蓄え,これで発電機を起動する方式も備わってました.訓練の主眼は,この圧搾空気方式による確実な起動技術の取得と,起動手順に遺漏の無きことにおかれていたように記憶しております.原発にはこの手動式があるべきでした.
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エストニアの意味するところ (私は黙らない)
2019-03-19 03:46:36
グアイドプロジェクトが失敗に終わりそうなので、今度は停電ですか。懲りない人達です。
スノーデン発言が真実なら、日本の生死はアメリカに握られちゃっているってことですね。日本政府のサイバー対策、明かに対ロ、中、北朝鮮なのだけど、これ、方向が逆じゃない?本当の対策をたてなくちゃいけないのは、太平洋の向こうからの攻撃ではないですか?
外務省が各国とサイバー協議をしているのだけど、この相手国が面白い。外務省の会議なんて、どうせ大したこと話してないのだろうけど、イスラエル、エストニアの存在感が目立つ。サイバー関係者の間では、エストニアの存在というのは常識なのだろうけど。
北欧みたいに人体にチップを埋め込むようになったら、それこそ停電どころか、スイッチ一つで人体が吹き飛ぶかもしれない。

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