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投降進むマリウポリ&ナチ支援組は今後どうするの?

2022-04-13 14:37:34 | WW1&2
アゾフの拠点となっていたマリウポリの巨大な工業地一体の攻防も終わりに近づいている模様で、多くのウクライナ兵士が投降していっている。

 


マリウポリにいるチェチェンのカディロフによれば、現在戦っているのは小さな複数のグループで、彼らは、なんらかの理由でロシア軍に白旗を上げて出てくるのを恐れている人々、だそうだ。

The Chechen leader added that only individual small groups of servicemen are currently in combat, which "for some reason are afraid to come out with a white flag to the Russian troops."

投降している人の中には、外国人の傭兵もいるみたいで、自分でtweetしている人がいた。捕虜交換で帰れるといいな、とあったんだけど、いやあんた、外国人傭兵は正規の戦時捕虜の資格を認めない、とロシア軍が最初から宣言しているって知ってた?みたいに思った。

つまり、あなたを待ってるのは尋問。そして他の人の証言などを重ねあわせて、極端な犯罪者であればそのように、軽度であれば一定期間の収監の後刑期を終える、みたいな感じじゃないのか?

ウクライナ人の尋問の様子。
Допрос сдавшегося в плен заместителя командира 36 отдельной бригады морской пехоты ВСУ  


ということで、全体としては、ハバロフスク裁判的なことが行われ、何をしたか、誰が命令したかが暴かれ、それに従い各人は処遇を受け入れる、みたいな感じになるんでしょう。

アゾフの工業地から出てこれない人たちというのは、こうされることがわかりきっているから出てこれない、なんとかして出してもらおうとしている人たちだ、という蓋然性はいよいよ高まったって感じでしょうか。


■ ナチとの戦い

そして現地では、ロシアによる脱ナチ化を喜ぶ住民の姿があちこちで目撃されている。

これはひときわ印象的。

The people support the fight of the Russian Army against Nazism!  


西側報道では、脱ナチ化を冗談みたいに扱ってるけど、ロシア人はまったくそう考えていないと言っていいでしょう。

結果的に、西側というのは、ウクライナで暴力クーデターを起こして行政権力を奪取し、ナチ賛美者のヘイト集団を軍、治安組織に組み入れた政権を作り、ロシアに向けて吠えさせた、という人々だ、というのが確定したようなもの。

バンデラを賛美している、SSガリチアを英雄視して、赤軍を敵視しているというわかりやすい状況がありながら、それでも、支援してきたわけだから、西側のここ20年かそこら(もっと長いかも)の行動は、単なる誤りではすまない。




ウクライナにおけるネオ・ナチの闊歩を時系列で並べた記事がSputnik国際版にあった。これだけわかりやすいことをしていて、ウクライナにナチ・シンパはいませんなどと言えるわけもない。

Timeline of Neo-Nazi Marches in Ukraine


この間、米の国防長官が、ロシアが電話に出てくれないと言っているという記事があったけど、そりゃもう、ナチのサポーターとこの局面で話すことは何もないという意味だろうなと思った。

これこれ。
Russian military won't pick up the phone – Pentagon


西側にとってのナチ問題の重みとロシアのそれは決定的に違うということがますます明らかになる。これはしっかりと尾をひく。


■ ブチャはブリッツの作戦 by ルカ

そんな中、昨日は、プーチンとルカシェンコが一緒にボストチヌイ宇宙基地に行っていた。いろんな話をしたことがうかがえるが、喫緊の問題としては、例のブチャの事件について、

プーチンは、シリアでアサド政権が化学兵器を使ったと糾弾した騒ぎを思い出させるといい、
ルカシェンコは、ブチャの事件は、ロシアに対する新しい制裁を呼び込むために、「イギリスが実行した心理戦」(psychological operation conducted by the British)、と呼び、事件関連の文書をプーチンに手渡した模様。

The situation in Ukraine’s Bucha reminded Putin about provocations staged in Syria in order to accuse Damascus of using chemical weapons. "Then it turned out to be a false flag operation. In Bucha, there is also a false flag operation just like that."
Lukashenko called the events in Bucha a "psychological operation conducted by the British" in order to introduce new sanctions against Russia. He gave Putin documents related to these events.


偽旗事件を起こして、あっという間に制裁をかけるというのは、イギリス勢の得意技みたいなもの。この際に役立つのが、イギリスが持つ馬鹿みたいなことしか書かない多数のメディア。これを世界中の多くが、結構真面目に受け取るからこの作戦が効力を持つとも言えるね。

今般は、アメリカ国防総省が、独自には確認できませんという態度に出たことがとても重要なモメントだった。

Pentagon can't independently confirm atrocities in Ukraine's Bucha, official says



■ やたらに強気な一群

そのイギリスのボリス・ジョンソンは、日曜日にキエフに行って、ゼレンスキーにあって、降伏なんかするんじゃないぞと発破をかけた。

自分たちの都合で、よその若者が大量死することなんか屁とも思わないのが西側仕様なのは理解するけど、イギリスは特殊部隊SASが最初からウクライナにいる、と言われているんだが、その人たちの行方はどうなるの? 

SASと米デルタフォースが現地にいる、とフランスの諜報がテレビで言ったというのでちょっとした騒ぎになっている。(フランスに罪をかぶせたいイギリスと、されてなるものか、主体はそっちだというフランスの戦いなのだろうかとちょっと興味深い)

どうなるのか全然わかりません。

そして、ここ数日で最も強気だったのは、このおじさんか。

EUの「欧州連合外務・安全保障政策上級代表」なるポジションのボレル。この男が、

この戦争は、戦場で勝たなければならない
This war will be won on the battlefield.

と明言したと自分で自慢気に言ってる。そしてEUの金を出す、と。

 


これはつまり、ヨーロッパ諸国はロシアとの戦争に勝たなければならない、と言っているも同然なんだが、どうなの、ヨーロッパ人?

EUはいつからこういう権能を持ってるんだろうね。各国の国民はこの人を選んでないのに、一蓮托生で不都合を押し付けられることについて、どう考えているのだろうか。EU拡大と拡大NATOは同期しているわけだから、今般の問題の帰趨がダイレクトに関わるのは実はヨーロッパだと、ヨーロッパ人が気づいている様子があまりないのも、なんだかなぁって感じ。


■ 確かに冷戦

というわけで、ウクライナの情勢は、着々と脱軍事化と脱ナチ化を追求するロシアとそれに従うウクライナ地域の人々の行動と、外野の応援団の伝える内容が全然違うという、奇妙奇天烈な状態がまだ続いている。

この応援団は、過去8年間、
・ミンスク合意の重要性を重要な関係当事者である欧州各国に伝えなかった
・ナチシンパを支援して戦争準備をしていた

という点で、各国民に申し開きをする義務が生じているわけなので、このまま強気で行く以外、進退窮まってるとも言える。

で、この先のことは誰も知らない。知らないが、ロシア当局は脱ナチ化を続行中だし、国民の支援も、ウクライナ内で解放されたウクライナ人、ロシア人たちの支援もあるので、ウクライナにおける右派、ナチ・シンパによる犯罪を暴く、審議する、という工程を続けるだろうと思われる。多分、ある種の軍事裁判みたいなことをするんだろうとも言われている。6月あたりが目途じゃないか、という説もあるけど、それは今後の作戦次第でしょうね。

そうなったとしても、西側各国は、かつての大日本帝国が80年間ハバロフスク裁判はソ連による捏造だ、でっちあげだと国民に説いてきたように、あんなのは嘘だ、っていうんでしょうかね。多分、そう。

ということは、西側が望んだように、冷戦構造が生まれるが、今度のそれは、ナチ vs 非ナチの仕切りになるらしい、というところが前のと違うって感じだろうか。






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8 コメント

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Unknown (一読者)
2022-04-13 17:37:04
「ウクライナはナチではない、なぜならゼレンスキーはユダヤ人だから」「アゾフはナチではない、なぜならアゾフ自身がそう言っているから」「仮にアゾフがナチだとしてもウクライナ全体がナチとは言えない」etc…
こういうアホみたいな言説が無批判に受け入れられているのを見るにつけウクライナへの支持が無知によって支えられている事を実感します
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ナチスと新自由主義のキメラ! (ローレライ)
2022-04-13 18:36:26
ナチズムと新自由主義のキメラが、西側のネオナチズムの資本専制の暗黒大陸社会!これでは戦争信介準備素子コロナパンデミック対策もで着ない無能体制だが公然とヒトラー崇拝復活するかもしれん!
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Unknown (にゃんこ)
2022-04-14 15:37:57
ルペンさんのお父さんのジャン・マリ・ルペン氏の2009年3月の演説が動画に出ていました。「新世界秩序は祖国を破壊する」フランスにはこういう素晴らしい方もいらっしゃったのですね。
日本では鈴木宗男さんが何とかという感じ。娘さんも凄く叩かれているらしい。
日本の腐敗が酷すぎる。父の日記にある昭和13年頃ととても状況が似ている。駐ドイツ大使が文官から武官に変わったといって凄く怒っているので、何があったのかと調べてみたら、東郷茂徳から大島浩に変わったことでした。
成人が18歳からというのも何か怖い。
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Unknown (kiyo)
2022-04-14 22:22:08
ゼレンスキーが親しいウクライナ政府高官は「イスラム国の指揮官は、現在存在する指揮官の中で最も賢明で成功している指揮官と考えられている。残虐性の度合いに至るまで、すべてが詳細に考え抜かれている。……非常に高いレベルのものであり、彼らの特定の利益を考慮した賢明な戦略だ」
「生きたまま焼く、撃ち殺す、首を切り落とす……そうした方法は、世界が必要としている。これは絶対に未来の方法なのだ」と公言していますね。
https://quietsphere.info/ukrainian-official-shows-his-admiration-for-isis/
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衝動 (セコイアの娘)
2022-04-15 08:09:34
今日、某所に駐車中の車、リアバンパーに黄色と青のシールが貼ってあった。
ボールペンでハーケンクロイツをシールの上に書いてやろうかと思った、訴えられそうなので、我慢した。
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解放軍 (地球戦国)
2022-04-15 16:13:19
ウクライナの一般国民にとってはロシア軍は解放軍なんですね。

本当に西側メディアはもちろん日本も含めて、大嘘付き、この嘘に日本国民の大半が騙され、洗脳され、真実の世界から遠ざけられ、大虐殺に加担。

虚しいかな、先の大戦の責任も直視できない国民、今に。
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Unknown (kiyo)
2022-04-15 17:50:16
ウクライナと言っても、普通の人にとっては遠い異国の話ですし、そういう人にとっては関係ない話ですから、起きている実情について、わかってないと憤っても仕方ないような気がします。なにしろ欧米の支配層の宣伝機関=メディアに十分に”教育”されてきたわけですから。海外のニュースが日本のニュースと違うことを報道していることすら知らないわけですから。
ウクライナ報道にしても徐々に内容が変わってきてます。次は何をメインに言い出すか予想している方が面白いかもしれません。ロシアの勝ちは決まっているわけで、メディアは次は黙り込むしかありませんね。テレビの視聴者は、その時々のショッキングなニュースに反応するわけで、ちょっと前までメディアが何言ってたかなんて忘れてますよ。ですから、明らかに矛盾していようと気がつきません。そういうものだと思います。
ロシア嫌いの難民がヨーロッパに流れ込むわけで、この人たち、ナチの温床になります。経済も傾いて、おかしな人が増えて、これからが大変でしょう。武器を送るって絶叫している今が花かな。
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Unknown (Kyoyu)
2022-04-17 23:19:55
こんにちは。

赤旗が出てくる動画、私も最初ウクライナでの映像かと思って感動したのですが、ロシアのオリョル州のドミトロフスクという街で前線に向かう部隊が住民の出迎えを受けたものとの説明でした。それでももちろん感慨深いですけれど。

ウクライナではハリコフ近郊の村?の道路沿いでロシア軍が住民の歓迎を受けているとの説明の動画も目にしましたが、本当なら勇気のある行動だなと思いました。
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