トランプ政権の国務長官にエクソンモービルCEOのティラーソン氏が就任するのか、という報道が駆け巡っている。
ティラーソン氏とはどういう人かということ、生涯エクソンで働いている人などというよりも、百万言を費やすよりこういう写真があちこちで張り付けられている人。
プーチンと親しく語ったことのあるアメリカ人として、この人以外にはキッシンジャーがいるぐらいだろうとさえ言われているぐらいプーチンと話し込んでいる人らしい。
私もこの人結構鮮明に覚えている。2014年のウクライナ危機の際に、米がロシアに制裁をかした時、この人は反対を表明して、その直後のサンクトペテルブルクでロシアが開く経済会議に確か出席したと思う。オバマに対抗していると思った。
その上、苦しい時に相手を理解するのが本当のライバルだったか仲間だったか、なんだかそんなことまで言っていた。私は、金融屋への当てつけもあるなとも思ったんですよ、そういえば。石油開発、ガス開発等のエネルギー、資源開発を金融屋的にのみ考える考え方に私は反対だから。人がいて、人が快適に暮らせるために頑張ることこそ本義の仕事でしょ? そういう意味でこれらの業界は本質的に現業っぽいと思うのね。
エクソンはこの制裁のせいで北極海側の油田開発中止を余儀なくされたんだけど、その時の状況も非常に印象的だった。ロシア側が、制裁は永遠に続くわけではない、この鉱区はあなたたちのために取っておきますから大丈夫みたいなことを言っていた。
その時私は、何かこの制裁ってこの取引を停止に追い込むためにやってんじゃないのか、とかちょっと思ったりもしたのだった。この鉱区だけでも大きな投資だけど、それだけではなくてロスネフチはエクソンが持つ他国の鉱区の開発にも参加するとかなんとか、そんなだったと思う。なにか、こう、石油とかエネルギー界の巨人同士なわけで、業界の一種の再編にさえつながりそうなデカいことをしているような気がした。
それから2年。こんなところに出てくるとは、と驚く。
しかし、これって、やっぱり、なんてかかんとか、水脈は、
1917年を見直す時になるのか2017年
から湧き出ているのではあるまいか。
つまり、1917年にヤバいことをやった人たちと、戦後世界をルーズベルトが戦争指揮をしていた時とは違う構想に持って行った人たちは同じ人たちが中心ですよね、多分。
で、その馴れの果てが、現在の「アルカイダと進む21世紀」とかいう戯けた状態になっているし、その一方で金融もおかしい。
とういことで、ドラスチックに変えていくつもりですという動きがずっとあるんでしょう。そもそも、wikileaksが普通でない状態なわけだしね。
で、あれをロシアのせいだとか戯言を言っている民主党+ネオコン等々の人たちというのは、ロシアのせいだ、ぐらいしかもう言うことがないのでは? 本当は、米国内の治安、軍事、諜報、一部財界(特に、石油か)は共謀しない共謀戦線を張っているのではなかろうかと引き続きそう思う。最低でも、大きな変化を呼び込んでいることは間違いないでしょう。
とはいえ、変化が好ましい方向に行くのかどうか、それはもちろんわかりませんが。
そういえば、あの制裁の時、もう一つオバマをぶっちぎっている人たちがいた。それは米軍。下記を書いたのは2015年1月。
そうそう、ず~っとそうだけど微妙にアメリカ正規軍、つまりペンタゴンは反ロシアに回ってない傾向が見える(ミアシャイマー氏が悪いのはロシアじゃないと言いまわっているのもその一例)。今年になっても、制裁だと騒いでいる最中に、RD181というロケットエンジンのロシアからの購入を決めている。しかも60基、10億ドル(1100億円ぐらいか)というデカい契約。
Billion-dollar deal: Russia to sell space rocket engines to US company
http://rt.com/news/223383-rd181-antares-rocket-engine/
よく考えれば、アメリカはどこで制裁だよって話なんだよね(笑)。宇宙ステーションなんかもも協力したままだしね。
そういうわけでもどういうわけでもなく、万一ティラーソン氏が就任しないとしても、こういう指名の動きが流れただけで、もうもう、巨大なガラス張りのビルが音を建てて崩れたようなイメージ。
でも新しいヤルタには英はいないでしょうね。
いずれにしても日本会議にとって悪夢なのはその通り。
だからきっと日本はしばらく夢みたいなガラパゴスランドにさせられるものと想像。
アメリカを使って世界を支配するっていうのがネオコンであり、
共和国派のアメリカ人がネオコンを嫌うのも当然だなぁと思います。
国ごとに見ると間違います。UK国民がネオコンを支持しているわけではまったくありません。
今のISを考えればわかるのでは?
彼らの国籍はまちまちですね。しかし支援は西側と湾岸諸国と不明な大金持ちが支援して、大きな力になりました。
ネオコンもコミンテルンもこういう人たちだと考えればいいのではないかと思います。