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中国、米香港人権法への対抗で各種NGOに制裁

2019-12-03 16:39:52 | アジア情勢複雑怪奇

香港人権法を通したアメリカに対して、中国政府が初の報復措置を取った。

中国、米香港人権法に対抗措置 軍艦寄港拒否、NGOも制裁

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019120200731&g=int

 

香港への軍艦立ち寄り拒否と各種NGOを制裁対象にする、というもの。活動制限とかなんだろうか。ちょっと具体的に何をしようとするのかは現時点ではよくわからない。

いずれにしても対象となるのは、

制裁対象のNGOは、全米民主主義基金、国際共和研究所、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ、人権団体フリーダムハウスなど。

RTでは、National Democratic Institute (NDI)も入ってるとあったので加えておく。

China suspends review of visits by American warships & sanctions NGOs in response to US signing of Hong Kong bill 

https://www.rt.com/news/474807-china-sanctions-us-ngo/

 

いつものやつだぁ~って感じですね(笑)

ちなみにロシアの主な活動禁止団体はこんな感じ。

National Endownment for Democracy(NED、全米民主化基金)
MacArthur Foundation (マッカーサー基金)
Freedom House (フリーダムハウス)

National Democratic Institute(NDI、全米民主国際研究所)

Atlantic Council(アトランティック・カウンシル)

ロシア:大西洋評議会活動禁止団体に

 

NED、フリーダムハウス、NDIなんかは重なってますね。

でもきっとこれだけではなくて、もっと極東ローカルがかんでいると私は思う。そしてそこにかなりの数の日本人が入ってるはず。

 

そういえば、イランは最近、British Councilとの協力関係を禁止した。British Councilはロシアも多分禁止されてる(完全ではないだろうと思われるが)。

Iran bans cooperation with British Council, warns of prosecution

https://www.reuters.com/article/us-iran-britain-council/iran-bans-cooperation-with-british-council-warns-of-prosecution-idUSKBN1XF1RF

 

 

ということで、ユーラシア側はこういう入り込んで金をばらまいて騒乱を起こす系統を追い出すフェーズですね。

とはいえ、中国なんかは法輪功の時もそうだけど、独自に分派したりして何がなんだかわからない集団になっていたりもするし、あまり効果を期待していないところはあるんだと思う。ロシアとの比較でいえば、なんせ母数がでかいからなぁ。

ただ、こうやって宣言することによって、うかうか乗っちゃう人たちを防ぐ手段とはなるでしょう。

中国を言論が自由でない国とか言ってる人たちって世間知らずだよね。中国人は総じていうなら、なんというか、とっても勝手になんでも言う人々。とてつもなく変なことを言う人に事欠かないし、徒党を組むのも大好き。徒党を組んで団結する時もあれば足の引っ張り合いをする時もある。組むなといったって絶対無理って当局者も知ってるでしょう。

だからこそ、基本方針みたいなものは強力な措置を取ってでも徹底させる必要が出てくる。

 

■ 香港動乱のまとめ動画

そんな中、RTが、香港での騒動の顛末をよくまとめた27分の動画を作っていた。

アヘン戦争あたりからの歴史をコンパクトにまとめて、香港とはどういうところなのかを最初に入れてある。

Hong Kong Unmasked | Exclusive Report

 

また、香港といえば金融センターとして華々しい側面にだけフォーカスがあたるけど、実際には非常に格差が大きい。特に、お金のない側の居住環境の劣悪さは知ってる人はみんな知ってるけど、知らない人は大びっくりといったところでしょうね。

そして土地が狭い上に不動産屋はまぁその金持ち方面にしか気が向かないわけだから、劣悪な住環境問題に解決の糸口がなかなかない。

で、一般に民主化を求める、という人々をひとくくりにしているけど、今のフェーズ以前には、その住環境をはじめとした一般香港人の環境の改善を求める人たちがいて、それが民主化、デモクラシー路線だった。しかし、その上に今の奴らが入り込んで来た、みたいな感じであるようだ。

これって、いっつもそうだと思うな。内政的に環境改善を求めようと人々が立ち上がると、それを利用しようとする奴らが資金を投入するという仕様こそ過去200年ぐらいの the Westのいつものやり口でしょう。

 

動画自体がとても良くできているが、そのコメント欄もなんか興味深い。

2日前にアップされたばかりの時にもチラッと見たのだが、その時は、普通によくRTを見る人たちがコメントしてて、USの報道はホントに糞、いいぞRT、という具合だった。ロシアとthe Westが対置されてるわけね。

ところが今見たら、

in Western world , only RT is rational for the fact happened in HK

seems like only rt r doing the real new in western media.

 

とか、Western世界では、westernメディアではRTだけがまとも云々などというコメントがあって、書いてる人が、チャイニーズかどうかはわからないけど、いつものアメ人や英グループの人、ロシア、スラブ、要するにヨーロッパ由来の人たちの名前じゃない。

つまり、英語メディアだからRTがWesternだと間違って思ってるということなんだろうか? それとも、ロシアもWesternだという判断なんだろうか? ま、白人世界をWestとみなす、というのは日本人にもそういうところがあるので不思議ではないのかもしれない。

ちょっと興味深い。

 

■ シベリアの力、ガス投入

そんな中、ロシアと中国の間の、シベリアの力という天然ガスパイプラインにガス投入。

プーチンと習が両方ともテレビ動画で登場して、投入の式典が行われていた。

https://www.youtube.com/watch?v=vzafjfHkxPk

 

このパイプラインは2014年にウクライナ危機が勃発して、西側がロシアに制裁をかけたことの反動みたいにして中露が懸案だった価格で妥協して(ロシアが妥協したわけだが)パイプラインを作ることにしたもの。

そこから5年、ホントにできちゃった。

 

ドイツとの間のノードストリーム、トルコとの間のトルコストリームも今年末から来年1月ぐらいに開通。この3本は、言うまでもなく単なる天然ガス供給問題を超えて地政学的インパクトを持つと言える代物。

 

■ 妄想と混乱の西側さん

で、その間西側は何をしていたのかといえば、ず~っと各地で紛争を支援してみたり、トランプを認めるか認めないかで米国内は内戦状態だし、さらには、中南米でゴロツキを集めて騒いでみたり、ベネズエラの資産をかっぱらってみたり・・・・。

もちろん、その間日本では、どうしてこの集団が政権を握ってるのかまったく不明な人々がそこにいる(笑)。

西側には何一つポジティブなものがない。ひたすら株価が高いという点だけで食ってるような感じだすね。しかしそれもQEあったればこそなのは誰でもわかるわけで、その限界点が見えると今度はその延長みたいなMMTを巡って騒ぐ。

これで一体何がどうなるっつーんだろうか? どういうこと、これ、としか言いようがない。

その中でいえば、Western hegemony(西欧州文化圏由来の覇権)は終わりつつあるんだ、ということを言っちゃったマクロン率いるフランスが最も妄想から覚めてるというのが西側の現状でしょうね。

現在私たちは疑いもなく世界に対するWestern hegemonyの終わりを経験している

私たちは18世紀以来Western hegemonyの世界に知らず知らずのうちに慣れている。18世紀には主としてフランス(啓蒙主義)、19世紀にはイギリス(産業革命)、そして最後に20世紀のアメリカだ、と。

しかしそれは変わっている。

という認識を披歴し、その上で、世界が大きく動かされた、というのを

いくつかの危機におけるWesternの誤り、何年間か続いたアメリカがなした選択によって、と続けている。

NATOは脳死しつつある by マクロン

 


 


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1 コメント

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Unknown (ローレライ)
2019-12-04 13:02:08
西側十字軍運動の宗教戦争の中国侵略は太平天国以来である。
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