米民主党大会は、民主党大会というよりWar Party(戦争党)の結成式のようになっていた。
バイデンの応援に、オバマのみならず、コリン・パウエルやら、ジョン・マケインの妻やらがかけつけスピーチを行っていた。
コリン・パウエルといえば、イラク戦争をするために国連で嘘をつき、世界を現在のような混乱状態に陥れるにあたって、大変な貢献をしたあの男。
マケインは、戦争しか頭にない軍産複合体の代理人だったあのおじいさん。
ヒラリーは、私たちの選挙をロシアが取った云々と言っているビデオメッセージが出回ってる。
これってもう、戦争をしよう、人殺しと国家破壊こそ我等が務めという人々が終結しているとしかいいようがない。
特に、もちろん、オバマがいけしゃーしゃーと偉そうなことを語るその様は、醜悪すぎて見ていられない。つか、この人は現役時代からそうだからね。
シリアに傭兵を入れて、人々を絶望のどんぞこに突き落とし、ウクライナでは、ドイツのメルケルと共にナチス残党を主体とする政権をクーデターで作ってしまうという、ヒトラーもできなかったことを達成した。
シリア方面では、オバマは、知りながら、そうしようと思ってISISを武装した。
そしてそれを、あろうことか現役の情報部の将校であるマイケル・フリンに指摘されたことから、オバマ政権の極悪さが一気に広がった。
マイケル・フリンは、既にこのことを十二分に知っているロシアに行ってロシアメディアでもこの話をした。
いってみれば、これが米民主党にとってのトランプ側の「ロシアとの結託」でしょう。
しかし、このことは、少なからぬアメリカ人にとっては、オバマ政権を見限らせるには十分だった。そこから、シリア戦争やウクライナでのクーデーターを非難するトランプがオバマへの批判票を集め、最後は勝った。
これが、トランプ勃興のための大きな水流ですよ。
こんな光景が続く毎日に戦慄したからこそ、数々の欠点のあるトランプを目立たず、隠れて、それでも反民主の一点で押した人々が多数いた。
ところが、そうは言いたくない主流メディアは、経済的に苦境に陥った米国民の反グローバリズムといった点だけで2016年の大統領選を語り、後には、2016年の大統領選といえば「ロシアの介入があったかか否か」が焦点です、みたいな、冗談にもほどがあることが本当であるかのように毎日、毎日報道することで、ついに本当らしくしてしまった。ゲッペルスどころじゃない鮮やかな手つきだ。そして、多くの私たちは4年前のことさえ記憶できない。
で、そんな履歴を持った人が、こんなことを言う。
オバマ氏「安全と福祉に責任感じる大統領を」、ヒラリー氏「もっと公平な国に」
https://www.yomiuri.co.jp/world/uspresident2020/20200820-OYT1T50188/
オバマ氏はオンラインでの演説で、米国の正義や平等は多くの人々の努力によって実現してきたものだとし、「我々は最低限、外見や宗教などにかかわらず、全ての米国人の安全と福祉に責任を感じる大統領を期待すべきだ」と述べた。
よくこんなことを言うなと思う。ほとんど、ヒトラーというよりヒムラーがベラルーシで公正な社会とか福祉を語るようなもの。
また、世界の主流メディア界というのは結局この戦争犯罪者たちの全くの共同正犯なんだなと改めて思う。
「メディア」とは媒介者のはずだが、そうではない。同じ仕組みの中の1機能。
クリントン夫・ブッシュ息子・オバマの時代は、結局ナチ復活時代だったのだという考えをさらに強く持つ。
クリントン夫にしても、見た目とか弁舌の新しさ、若さで売ってるし、オバマは金融危機とブッシュ息子のイラク戦争後の混乱を背景に、救世主のような態度で出てきて、さらに凶悪なことをやり続けた。
3人がかりでヒトラー政権だったと考えるととても納得する。ヒトラー政権の後ろはドイツの財界と保守党の政治家が実務を担っていて、ヒトラーとナチ党の主な役目は外で演説をして、人々の支持を集めること。ヒトラー自身これがとても好きで、そして上手かった。
(あんまり関係ないけど、ヒトラーは民主的な憲法下で国民に選ばれたのだ、という言い方で国民が本当にヒトラーに大きく勝たせたように読ませる言い方はトリッキー。ヒトラーは正常な状態の選挙で過半数を取ったことは1度もない。正常でなくなってから、ヒトラー以外に選べない事実を前にしてからドイツ国民はヒトラーに熱狂したというのが本当のところ。)
日本ではこんな感じで受け止めるおじちゃんなんかがいて、呆れるのを通り超してもう怖い。
オバマ前大統領、トランプ氏に対し、「自分自身と友だちを助ける目的以外で、大統領の強大な権限を使うことに関心を示していない」と痛烈に批判しています。
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) August 21, 2020
日本も、全くそれを笑えません。
「彼らに民主主義を奪われてはいけない」と思います。https://t.co/nKPFf138O0
どうしてこの人がこんなことを言えちゃうのかというと、こういうリベラルの人たちというのは、騙されているというだけでなく、既にすっかり、ナチの差別主義の毒をたっぷり飲んでしまっているからというのが私の考えですね。
つまり、オバマは北アフリカ、中東、ロシア周辺で大量の人間をインチキな理由を付けて殺させている。が、世界中のリベラルはこれを見ない。
なぜ見ないですむのか。
それは、ナチと同じように、一定の人々は生きるに値しないと前提しているからではないの?
■ 劣等人種を扱う気でいるリベラル
一昨日、EUが「劣等人種」を扱う気でベラルーシを扱っていると書いたけど、現在のリベラルは、「劣等人種」を扱う気で中東やロシア周辺を考えていることに気づくべきではなかろうか。もし、彼らが自分はナチではなく、リベラルな人間だと思うのなら。
■ 劣等人種を扱う気でいるEU
プーチンが、今年の1月、「ホロコースト」の犠牲者の40%はソ連の市民だったという発言を行った際の言葉を思い出す。
「ホロコースト」は意図的に人を殲滅させたものでした。 しかし、ナチスは他の多くの人々にも同じ運命を意図したことを覚えておく必要があります。
ロシア人、ベラルーシ人、ウクライナ人、ポーランド人など他の多くの人々が、Untermensch(劣等人種)と宣言されました。 彼らの土地は、ナチスの生活空間として使われ、豊かな生活を提供するものとされ、他方で、スラブ人や他の人々は、権利も文化も、歴史的記憶も言語もなく絶滅するか奴隷になることが意図されていました。
「ホロコースト」犠牲者の4割はソ連市民
オバマは、政権を終えてから4年経つが、シリア、リビア、イラク、イエメン etc.といったところで自分たちが何をしたのかが一切気になっている様子はない。
オバマにとって、その土地の人々は、劣等な人々であって、彼らには権利も文化も、歴史的記憶も言語もない、ただ殺されていくのも仕方がない存在だということなのでしょう。
■ 選挙の行方
で、この状況について、よたよたの犯罪者ばっかりを並べた米民主党は、勝ちを放棄しているんじゃないかと読む人もいる。
だがしかし、よたよただろうが、この人たちは世界の主流メディアを共同正犯とした戦争屋グループなわけです。であれば、不正選挙やなんらかの事件を作って流れを作る、みたいなことは当然に予想すべきでしょう。
トランプがいいとは私も思ってはいないところは多々あるけど、でも、この4年間、くだらない騒ぎは山ほど作ったし、シリアでミサイルも撃ってみたものの、新しい戦争はとりあえずやっていない。これは、思えば、アメリカの政治にとってとてつもない「事件」ですね。そんな大統領いつ以来?
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悪い奴を選ぶかもっと悪い奴を選ぶのが選挙、というのはロシアのブラックジョークだったでしょうか。
日本の場合は、もっと悪い奴か、何故か選ばれてしまう度量の大きな人達の国だからこんな体たらくです。
表と裏の暴力装置が公然と手を結んで踊っている国ですから、もともと期待はしてませんけど。