なんか面白い記事が出て来た。
ベルギーの外相が、ガーダッフィ―の銀行口座から金が消えているというメディア報道はフェイクだと怒っているという。
Belgian FM Refutes Media Reports on Vanished Funds From Gaddafi Bank Accounts
The top diplomatic official was commenting on the report of the Vif weekly news outlet, claiming that 10 billion euros ($12.3 billion) out of 16.1 billion euros vanished from the bank accounts that had been frozen in line with the UN sanctions against late Libyan leader Muammar Gaddafi and his family.
https://sputniknews.com/europe/201803091062370864-gaddafi-bank-account-belgium-reports/
こっちのほうが、誰がどういったか、登場人物がいっぱい書いてある。これは保存しておこう。
Who’s fake? Belgium rejects media report on billions of euro disappeared from Gaddafi accounts
https://www.rt.com/news/420872-gaddafi-billions-missing-fake/
Vif weeklyというベルギーの媒体の報道によれば、ガーダッフィ―と家族の制裁を受けた口座の1兆6100億ドルのうち、1兆2300億円分が消えている、という。
ベルギーが問題になるのは、国連の制裁を受けてガーダッフィ―とリビア投資庁の口座が凍結されたのだが、それは4つのユーロ決済銀行で凍結されているため。
Over €16 billion ($19.6 billion) belonging to the Libyan Investment Authority (LIA) and its subsidiary Libyan Foreign Investment Company (LFICO) in Bahrain and Luxembourg were frozen in four Euroclear Bank accounts following a UNSC resolution in 2011. Belgian judicial authorities reportedly noticed that money went missing in 2017, when the investigating magistrate, Michel Claise, wanted to seize the frozen funds as part of a probe into alleged money laundering by Gaddafi’s inner circle.
そんなことはない、とベルギー外相は言ってるわけだが、じゃあどこにあるの、耳をそろえて見せてみろ、ですよね~。
これ以外にも、ガーダッフィ―はアフリカの通貨を作ろうとして金(ゴールド)を貯めていたはずなんだから、そのゴールドもどこに行ったか知りたいですね。「リビアの金はどこ行った問題」は引き続き興味をもっておきましょう。
こういうニュースをさりげなく、しかし熱心に取り上げてくるのがロシアメディアだというのも非常に興味深い。
ロシアはロシア革命とソ連崩壊で、両方のケースでゴールドを盗まれたと言われている。ロシア革命の場合は日本が運び出しを手伝ったということで、ほぼ明らか。後者はまだ静かにくすぶっている段階。
最近では、ウクライナのクーデターでもゴールドの運び出し事件がありましたね。
で、思うに、「制裁」ってこの泥棒の一つの手段になってるんだろうな、などとも思う。つまり、最終的な没収に至るか否かはともかく、当面資金を凍結できちゃうわけでしょ。その間にそれをどう使っているのか、それって重要な問題だと思う。
どうなるのかわかりませんが、いやほんと怪しいことばっかり。
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ドイツのゴールドの半分はまだ海外だ
以前、他の方のコメントにもありましたが、こうした地域での欧米の評判の悪さ、それに相対するロシアの評判の高さも頷けます。