DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

シリア:白ヘル、カナダへ&ラブロフ、ゲラシモフ、ベルリンへ

2018-07-25 12:55:25 | 欧州情勢複雑怪奇

シリアで「活躍」していたホワイトヘルメットが、イスラエルに保護されながら撤退しているという話は前に書いたけど、

シリア:ホワイトヘルメット422家族、近隣に退避

その中の50家族、250人ぐらいを、カナダが引き取るそうだ。

Canada to accommodate 50 White Helmets activists

http://tass.com/world/1014438

 

第二次世界大戦後に、ナチ残党を、とりわけウクライナのナチ残党をカナダとアメリカが引き取ったのとまったく同じことが起きてる。

いやぁ、大したものですね、カナダ(笑)。バンデラ主義者の、ユダヤ人狩りの実行犯格の人を祖父に持つ外相を付けただけのことはありますよ。いや、もう、まいった。

このへんで書いた話。

「西側ではナチズムが生きている」カナダ編

まとめはここらへん。

バンデラ主義を違法化するポーランド

 

そういうわけで、ナチスとIS(というよりアルカイダだが)はまったく同じものだったと思ってみているのが吉でしょうね。構造として、英米中心に存在すると思しき、一般人の預かり知らないグループが、騒乱をけしかけるために使ったユニットということ。

ナチスの場合は、ソ連側の方も問題だが、欧州内をファシストだらけにして、そこをアメリカが最後の最後に入って行って、どうだ俺が解放してやったぞ、みたいなことを言って、その支配地をNATOにした。

ISも、イスラム国が中東を駆け巡ってます、大変です、大変ですといって、そこをアメさんが出張って、ほうらみろとやりたかったんだろうけど、テロリスト対策ですね、では私がとロシアに出てこれて、マジでISのために作っていた基地だの施設をぶち壊された。そこで、話がオジャン。

 

一方で、シリアではイスラエルがシリア軍機を撃墜した。

シリア軍がシリア南部をキレイにしていって、その流れでゴラン高原が焦点となってる。まぁゴラン高原は普通にシリア領なんだが、イスラエルが不法占拠しているところ。だからここにシリア軍機が入って行っても領空侵犯は成立しない。

で、これとほぼ同時に、あるいはこれを受けて、ロシアのラブロフ外相とロシア軍のゲラシモフ参謀長がイスラエルを訪問。

Lavrov to discuss bilateral relations, regional situation during visit to Israel

http://tass.com/politics/1014460

 

多分、イランの勢力をイスラエル国境から離すことが焦点なのではなかろうかと言われている。イスラエル国境ってのがどこかというのも一つ大きな問題ですけどね。

Lavrov Discussed in Jerusalem Iran's Withdrawal From Israeli Border - Kremlin

https://sputniknews.com/middleeast/201807241066651633-russia-israel-iran-withdrawal/

 

この話は前から出てる話なので、仮にそれでなんらかの妥協案がイランを含めて成立したとしても、あるいは成立しなかったとしても、いずれにしても驚きではない。どうするつもりなんだ、とロシアが圧力をかけて、イスラエルが、ロシアとの対話は非常に有効です、とお返事する、というのがある種のデフォルト対応になってる。

 

さてしかし、このラブロフ&ゲラシモフのコンビは、イスラエルのテルアビブから直接ベルリンに飛んだ。

Russian FM, Chief of General Staff's Plane Lands in Berlin

https://sputniknews.com/europe/201807241066626800-russia-fmstaff-chief-plane-lands-berlin/

 

ベルリンへ! って、ベルリンを陥落させに行ったんだろうかと冗談を言いたくなるが、そう言いたくなるのは当然のことながら、2014年のNATOの行為は、ナチスドイツによるウクライナ侵攻、すなわちバルバロッサ作戦の一幕みたいだったから。

冷静に考えれば、ユーゴ解体、ウクライナ侵攻を重ね合わせると、時間差攻撃のバルバロッサ作戦だったんだよな、ほんと、ではある。

で、ベルリンで、ドイツの首相、外相とロシアの外相、ロシア軍参謀長が会談した。

Merkel meets Russia's foreign minister, general staff chief in Berlin to discuss Ukraine, Syria

https://www.unian.info/world/10200138-merkel-meets-russia-s-foreign-minister-general-staff-chief-in-berlin-to-discuss-ukraine-syria.html

 

ドイツの報道官によれば、会談の参加者は先週メルケルとプーチンの間で合意されていた、ということらしい。

Participants of the meeting, which was agreed last week by Merkel and Russian President Vladimir Putin, discussed Syria and the situation in the Middle East, the spokeswoman said in a statement.

https://www.rt.com/newsline/434123-german-merkel-lavrov-gerasimov/

 

イスラエル訪問は突発的に起こって加わったものなのか、それとも、そもそもこのルートが合意されていたものなのか、どっちなんでしょうね。

シリア問題が最初から議題であれば、後者だったのかもしれない。

であれば、シリアで起こったイスラエル軍によるシリア軍機の撃墜は、この対話を見越した抵抗とか脅しとかなのか?

わかりません。

わかりませんが何かが動いていて、その動きの中にアメリカが見えない。ではアメリカはどこにいるのか? 多分、メルケルの背中ではなくて、ゲラシモフの背中にいると思う。なぜなら、現在の米政権は、ナチ残党援用政権ではないから。

 


 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米内輪もめ情報:アクセス権... | トップ | ラブロフ&ゲラシモフのイス... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アルカイダとナチスはカナダへ移住 (ローレライ)
2018-07-25 15:59:57
アルカイダとナチスを移住させることが、カナダの反トランプ政権のリベラルアピールと言う訳。ナチスがリベラル派とは普通は分からない話だ。
返信する
これこそ国技 (特命希望)
2018-08-01 12:09:30
さすが金融帝国主義の犬たる、ネオナチやテロリスト書くまいと甘やかしはカナダ支配階級のお家芸ですな。
もう国技と呼んでやってもいいんじゃない?
一部の多数派でも支配階級でもない男性の暴走たるレイプを「隣の国の国技だ」と喚いて誹謗することに比べたら、よっぽど正当性がありますよ。こっちは支配階級の大臣や、スポンサーたる企業・マスコミが容認してる。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

欧州情勢複雑怪奇」カテゴリの最新記事