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大本営発表の裏側ニュース

2016-11-20 21:21:59 | 太平洋情勢乱雑怪奇

晩御飯の片づけをしながらNHKを流し見していたらプーチンの話題が長々と続いていた。何がしたいのかもうまったく不明だとさっき書いたばっかりなので、またかよと思ったが、ふと、なぜまたそうなのかと思い直した。ああ、APECで他の大物と会ってもらえなかったからだろうな、と。

まぁ実際そうなわけでしょ。習きんぺー氏としっかりとした会談できないし、他に仲のいい国があるわけじゃないから。G7の一国ですとか太平洋の南端で言ってもはじまらない。

 

そういうわけで中国とロシアは何をしていたのだろうかと思ったら、彼らは、アジア・パシフィック地域でのフリートレードゾーン構想を進めると語っていた。

China, Russia to Push for Free-Trade Area in Asia-Pacific
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-11-20/china-russia-to-push-for-free-trade-area-in-asia-pacific


China, Russia should promote establishment of free trade zone in APR - Xi
http://tass.com/economy/913527

 

Bloombergの記事でも詳細まで詰まっている感じはないんだけど、でも、確か2014年ぐらいから言っている話なのでそれはそれなりに実現可能性調査はやっているんじゃなかろうかと思う。

大本営発表の裏側ではこんなことが話題になっていた、って感じですね。

でもってこれって、大本営が我が神国日本に負けはないみたいなことをがなり立てていた時、既に戦後の国際秩序が構想され、動き出していたってのとまたまた同じになるのだろうかという気もちょっとした。まぁわかりませんが。

 

で、TPPは事実上無理だとわかっていても尚日本の国会が通したのは、中国主導の構想に対する拒否の意思表示、みたいな感じなの? こうなったら困るじゃないですか、アメリカさん、ってことだったのでしょう。

しかし、アメリカ人たちは自由貿易構想を嫌ってるし、あと、あんまり報道されていないけど、例のISD条項を見るアメリカ一般人の目というのは、日本人なんか想像もつかないほど憎悪に満ちていると思う。あれはアメリカが得するんじゃなくて、一部の大金持ち集団が得する話ですからね。

これはつまり、またまた too big to fail(大きすぎてつぶせない)とか言われる「奴ら」による悪だくみだと彼らには見えるわけです。

ヒラリーなんか、too corrupt to jail(腐敗しすぎて刑務所に入れられない)とかtoo evil to die(邪悪すぎて死ねない)言われてたりして、このアンチエスタブリッシュメント感情は容易なことでは抜けないと思われます。

 

■ じいさんの真似をしてトランプにすり寄る安倍

と、このニュースをbloombergで見たら、すぐ下に、安倍ちゃんのトランプすり寄りについての記事があった。これが、なんとも身もふたもない。

Abe Woos Trump With Golf, Just Like His Grandfather Did With Ike

Japanese premier gives Trump a driver at New York meeting
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-11-18/abe-woos-trump-with-golf-just-like-his-grandfather-did-with-ike

 

じいさんの岸信介がアイゼンハワーと一緒にゴルフをやって、これが外交的勝利と言われたように、孫もゴルフをつかってトランプにすりよってんだろ、と。

で、Bloombergのテレビで流れたであろう(記事についてた)映像では、日本は何よりもまず安心を得たかったということです、とこれもまた身もふたもない解説がされていた。

 

■ フィリピン大統領、プーチン大統領と会談

面白かったのは、アジアのブチ切れ男デゥテルテ大統領とプーチン大統領の会談。

RTに出ていたところをつまみ食いすると、

デゥテルテ大統領が言うには、自分の国は常に西側世界の一員になろうと模索していた。「しかし、今、西側諸国は小さな国を攻撃したり脅迫するようなことをしている。」

これは、米国やその同盟国の一部の「偏屈さの兆候だ」

「彼らは自分で戦うのが怖い戦争を始める」

"They begin wars which they are scared to fight themselves," 

ってのもなかなか意味深。これって日本のことか?って気もする。

また、ワシントンは自分たちの「破壊的な政策」の一環として数多くの国、ベトナム、朝鮮、イラク、アフガニスタンやら他のところで紛争をしかけている。

とも言ったそうだ。

もう、洗いざらい言ってる気がする(笑)。


 

 

イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 2
J.J. ミアシャイマー,S. ウォルト,副島 隆彦
講談社

 

こころ
夏目 漱石
メーカー情報なし

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
『ドテルテ外交開始』 (ローレライ)
2016-11-21 04:05:53
『ロシアの太平洋シフト』を進める『ドテルテ外交開始』と言うところ。
返信する
フィリピンの本気度 (ブログ主)
2016-11-21 16:20:36
フィリピンの本気度はちょっと謎ですけど、でも、中国とロシアが新しい秩序を作るのなら、俺らは一番に参加するとまで言ってるらしいですので本気なのかもしれませんね。
戦争と麻薬を押し付けられるよりマシだ、ってところはあるでしょうし。
返信する

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