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かつてないほどの日米関係とコイと盆栽

2019-06-03 16:42:33 | アジア情勢複雑怪奇

数日前の記事だけど、日本のエスタブというのは本当に汚い奴らだなと常に思ってるいるが、さらにそう思った。気持ちわりーんだよ、あんたら、って感じ。

日ロ平和条約、6月大筋合意断念 「2島」譲歩策実らず
https://digital.asahi.com/articles/ASM5046LRM50UTFK00B.html
2019年5月31日19時31分 朝日新聞

ということで、安倍は馬鹿だと言わんばかりのことを書く朝日だけど、要するにこれは今年の1月にラブロフ外相とガルージン駐日大使が投げてくれた、この線を解明したらどうですかというボールを、日本の側は完全に無視したということです。

ここね。

第2次大戦の結果を認められない唯一の国

 

つまり、朝日やら毎日やらというエスタブが一応指針にする新聞なりが、戦後どういう経緯があったのかを明らかにすることがあれば、日露平和条約は締結に向いて動くことができたでしょう。

しかし、半年近く何もせず、北方領土問題が~という偽のスローガンを振り回した。これは、日本のアカデミズム、ジャーナリズムの断固とした不作為であり、それはつまり、おそらく、かなりの確率で日米合同委員会が、ロシアとの関係に明快さを求めて前進しようなどとは露ほども思っていないということでしょう。

 

それならそれでいいかと思うかもしれないけど、この関係は今日非常に重要。特に、核というか原子力まわりと国連での地位の問題がかかっているといっていいと思う。

要するに、インチキにインチキを重ねてきた日本国内でしか通じないガラパゴス史観を整理することで、次の世代に向かって日本の立場を確保しようというのなら、日露間を整理し、北朝鮮との間を整理し、それは結局は中国との関係の整理にもなったはず。

しかし、そんなことはしたくないというのが日本のディープステートの総意と言ってよいでしょう。

 

■ 笑いが止まらないアメリカ

で、この結果は、アメリカとしては笑いが止まらないでしょう。

近隣とうまく関係できないのみならず、常に常にアメリカの子分になっている状態以外には選択肢はない、という状況をこれでもかと作り上げているのが現在ですね。

これがつまり、かつてないほどの日米関係、なんでしょうね。アメリカ(または東インド会社残党みたいなthe West集団)の対日完全勝利みたいなものでしょう。

 

また、日本はいつの間にか勝手に「準核保有国」みたいなステータスをゲットした気になっていたわけですが、それが可能なのはもって、アメリカが原子力協定を結んでくださっているおかげ。

プルトニウムを貯めこんだのもそうだし、原料ウランからウラン濃縮するというステップも、原子力協定がなければ、今頃私たちは制裁を食らっていてもまったく不思議ではない。

このへんで書いた通り。

確かにそうかもしれない:get away with it

米、プルトニウム削減を日本に要求

 
そして、でもって、この日米原子力協定をフルには延長していないってところが、アメリカの恐ろしいところなわけですよ。状況として、いずれかの当事者が申し出れば半年後には切れるという状態。
 
 
この間トランプが、あんたちは私たちを大好きなんだ、と財界を前にして言ったその含みには、だって俺たちと一緒にいて得してるだろ、という考えがあると引き続き思う。
 

 

この様子は、北朝鮮やイランからすれば呆れた状況かもしれない。

昨年、北朝鮮はまさしく正論をはいていた。

また、日本は国連安保理常任理事国(合法的な核保有国でもある)以外に、世界で唯一、使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出す国であることを指摘。北朝鮮が計算するところ、世界にあるプルトニウム518トンのうち47トンは日本にある。このうえで朝鮮中央通信は、北朝鮮の非核化のためには米国はまず日本の核問題を解決すべきだと主張する。

日本の「核の野望」はどんな野望なのだろう?

 

■ イラン

で、この状況で、日本政府は何をしているのかと思えば、今度はイランに出かけて、アメリカとイランの仲介をしようとしているらしい。

安倍は世界中を飛び回る外交を売りにしているからやるかもしれないけど、大したことはできないだろうと今朝のGlobal Times(環球時報)でChen Yangさんという人が書いていた。

Doubtful whether Japan can bring about rapprochement between US and Iran

そもそも、一体どういう「仲介」が可能なの? トランプ政権が一方的にイラン・ディールをぶち壊しているので、トランプ政権の翻意を促すとか?

イランといえば、鳩山政権時代に、日本がイランに核燃料を供給するかも、みたいな提案を日本がしたという話があった。あれは一体なんだったのだろうか? 

その後311があってこのへんはすっかりみんな忘れているけど、事実とすれば一体どういう意図があったのだろうか?

 

■ ふざけているのか酔っぱらっているのかわからない

そんな、ある種の危険が漂う中、日本政府は、コイや盆栽で日本の魅力を発信しようーなどと言っている模様。

自民がクールジャパンで提言 コイや盆栽で魅力発信を
 
自民党のクールジャパン戦略推進特別委員会は2日までに、海外への日本文化の売り込み強化へ向けた提言をまとめた。日本の魅力をアピールできる上、世界で多くの愛好家がいる品目に着目。ニシキゴイや盆栽の輸出増を目標に掲げた。政府が月内に決定する経済財政運営の指針「骨太方針」に反映させたい考えだ。クールジャパン戦略を所管する平井卓也科学技術担当相に近く提出する。
 
 
オリンピックの傘のような笠といい、ふざけているのか酔っぱらっているのかわからない人たちが上の方にはいるんだなといった趣。
 
これってつまり、こういうことしか国民向けに発信できない政府になってますってこと? だって重要なことはどこかからの指令に基づき日米合同委員会で決済してそれを下(マスコミ)に流す仕様だから、って感じか?
 
 
■ オマケ
 
ことこうなるにあたって、うま~く足元を救われたなぁって気がしている。それは、「対米自立」という語のこと。
 
究極的にはそれはいいだろうけど、こうなるためには近隣との関係改善が必要なわけ。だからここを抜かして「対米自立」を煽ってもまったく効果はない。ないどころか、やたらに強硬なことを言い出す人たちに餌を与えただけだったと思う。
 
つまりね、やたらに反米にしても意味がない。アメリカはここは全世界での経験を通してよーくわかってると思う。反米でいるうちは大丈夫って感じ。アメリカにとっては近隣・関係諸国との連携重視、対話重視、問題解決への強い意志、といった手合いの方がよほど怖い。
 


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