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マハティール:MH17 の証拠は?

2019-06-03 02:49:16 | アジア情勢複雑怪奇

先週、マレーシアのマハティールさんが来日されていた。

その時の様々な発言が日本のメディアで取り上げられていた。シャープなことを言う人は年取っても同じだなといった感じではあった。


マハティール氏「ファーウェイ技術使う」 アジアの未来

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45446750Q9A530C1000000/

マレーシアのマハティール首相は30日、都内で開いた第25回国際交流会議「アジアの未来」で講演した。マハティール氏は中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)について「マレーシアの技術をはるかに超えていて、可能な限り技術を利用したい」と述べた。次世代通信規格「5G」の導入でファーウェイ製品を排除する米国などとは一線を画する方針を示した。

「ルックイースト」提唱したマハティール首相 「日本はルックウェストを」

https://news.nicovideo.jp/watch/nw5402381

 

しかし、ざっと見たところで日本の報道には出ていなかったが、さり気なく各地でショック・ウェーブを引き起こしたのはこれでしょう。2014年にウクライナでマレーシア航空機が墜落した時、それはみんなロシアのせーーーーとオバマとバイデンが言い散らした一件。

マハティールは、外国特派員協会での記者会見で、

「彼らはロシアを非難していますが、証拠はどこにあるのでしょう?」

「ロシア人が撃ったことを示すためには強い証拠が必要です」

「それは、ウクライナの武装集団かもしれなませんし、ウクライナ政府だったかもしれません。彼らは同じミサイルを持っているんですから」

“They are accusing Russia but where is the evidence?” Mahathir told reporters at the Japanese Foreign Correspondents Club (FCCJ) in Tokyo on Thursday.

“You need strong evidence to show it was fired by the Russians,” the prime minister went on, according to the Malaysian state news agency Bernama. “It could be by the rebels in Ukraine; it could be Ukrainian government because they too have the same missile.”

 

と語ったそうだ。

https://www.rt.com/news/460689-malaysia-mh17-no-evidence/

 

外国特派員協会での会見を見た。ウクライナがらみは40分ぐらいのところ。

Mahathir bin Mohamad (English ver.): Future of Malaysia-Japan relationship

 

マハティールは、マレーシアはブラックボックスをチェックする調査から外されたことにも苦情を呈している。マレーシアにはエキスパートはいないかもしれないが、自分たちの代表者を雇うことはできる。だが、どうしてなのか知らないがマレーシアは外された、と。

マレーシアの飛行機のブラックボックスは見つかったが、それはオランダに引き渡した。いくつかの国から成る小さな委員会に渡された。彼らの結論はロシアが有罪だというもの。

私たちが知っていることは、ミサイルはおそらくロシア製だということ、そしてこれはウクライナ製かもしれない。しかし誰が撃ったのかについて、委員会はロシアが撃ったと言っているが、証拠は何なのだ?

といった感じ。

 

前にも書いたけどいくつか調査報告はあって、どこもロシアが撃ったという証拠を出したものはない。マハティールの言う通り。

そうであるにもかかわらず、「ちゃんとしたメディア」(主流メディア)は、その後の経過を知らせることはしない。そのままロシアのせいだと都合がいいからでしょ。インチキな人たち。

 

で、この話は、当然、犠牲者がいっぱいいたオーストラリアやオランダにも広まっているはず。少なくともオーストラリアはマハティールの発言を報道はした模様。

Malaysian PM declares ‘no evidence’ Russia shot down MH17

https://www.news.com.au/travel/travel-updates/incidents/malaysian-pm-declares-no-evidence-russia-shot-down-mh17/news-story/7cb88ca51f21007b625d1603a4d183bf

 

オーストラリアは現在も、あれはロシア連邦という国が直接に関わったとしてロシア連邦を詰問している。

オーストラリアはオランダの調査が証拠があると主張していることに依拠して、証拠があると言っているようではある。オランダの調査は、ロシアのクルスクの対空ミサイル部隊が直接関与しており、そのビデオもあるというもの。

 

まぁ、オーストラリアとかオランダの政府に誰も正義とか正直さなんて期待してないから、私は驚かないけど、だがしかし、もし違ってたら、これらの政府は国民に対してどう申し開きするんでしょう?

しないでしょうね。あくまでロシアの陰謀だで通すでしょう。西側の、とりわけイギリスの支配力が強いところってそんなところ。昔、リビアのカーダフィにすべてをおっかぶせていたこともあったし、今ではなんでもかんでもロシアが悪いのオンパレードを演出してる。映画でもお話でも、ロシアやソ連を悪く描いて人々に印象付けることに非常な情熱を燃やしている。私に言わせりゃ、こんなに差別主義を隠さない人たちはいない。

にもかかわらず、差別反対だの言うからタチが悪い。

一般に西側諸国は民間人を殺すことにも、民間機を撃墜することにもなんの躊躇もないですから、驚いてはいけない。中東の人、とりわけイラン人に聞いてみればいい。

 


 


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