DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

ロシア海軍、イラン海軍、共同軍事演習を予定

2019-08-02 15:10:10 | アジア情勢複雑怪奇

7月最終日曜日はロシアの海軍の日。

サンクトペテルブルクで毎年かなり盛大にお祝いごとが行われる。今年は20カ国からのゲストが迎えられた。中でも目立ったのは、中国海軍とインド海軍が船を率いてやってきて参加していたことか。

Over 40 vessels & aircraft take part in St. Petersburg Navy Day celebration

 

さらに、イラン海軍とロシア海軍が協調活動について覚書を交わしていたことも注目しておきたい。

Russia and Iran confirm bid to expand military cooperation in memorandum of understanding 

https://tass.com/defense/1070918

 

カスピ海での協力は既に行われているし演習も一緒にやってたけど、そこだけでなく、インド洋北部で演習をするようだ。ホルムズ海峡もそこに含まれる。

"A joint Russian-Iranian exercise is expected to be held shortly in the Indian Ocean. The exercise may also be held in the northern part of the Indian Ocean, including in the Strait of Hormuz," the naval commander said.

 

イランとロシアに関しては、6月にロシアの安全保障会議書記のパトルシェフが、ロシア、イスラエル、アメリカの安全保障担当のトップが会合を持った席で、

イランは常に私たちの同盟者でありパートナーですし、そうあり続けています。これに伴い私たちは二国間ベースでも複数の国のフォーマットにおいても関係を一貫して育ているわけです。

と語ったことを覚えておかないとならないですね。

イランは一人ではないからね by パトルシェフ

 

ロシアとイランの位置関係はこんな感じ。

これは南北回廊のマップ。地道に工事は進んでいて、繋がってないのはイラン領内北部のところで鉄道を建設している部分のみ。残りの部分はソ連だったところなのでみんな大体基礎的なインフラはあったのでアップグレードしたような感じ。

 

 

全体として、ホルムズ海峡での騒ぎをネタに、欧州各国や日本との間で「有志連合」を組もうとかいう話は、なんてか、話だけって気がする。

そもそも、基本のキは、国連常任理事国5か国+ドイツが、イランとの間で締結したイラン核合意を、アメリカの1つの政権が勝手にぶち壊したという状況なので、そこから対イランで連合しようったって、そんな無茶なといったところ。

数日前に既にドイツは、入りませんと言っているという話になっていた。

The Hormuz Crisis Shows U.S. Alliances Are Weak

https://www.bloomberg.com/opinion/articles/2019-07-31/strait-of-hormuz-crisis-germany-balks-at-u-s-naval-mission

具体的には、SPD(社会民主党)が絶対反対の立場で、世論ももしアンケート取ったら反対が強いだろうことは間違いない(プロパガンダ合戦をしない限り)、ただ、メルケルのCDUはアメリカ覇権護持派なので多少うにゃうにゃ言ってる。

フランスも微妙。UKは自ら進んで積極的に紛争を作る係りなので、まぁそんなところ。しかし、世論の後押しなんかはまったくない。

そんなことより、また項を改めて書くけど、欧州はまたまた移民問題が起こりそうな懸念がある。中東をぶち壊す作戦によって生じる移民をトルコが自国領内に足止めさせていた(EUが金を出す)。ところが、別件でトルコを怒らせたため、トルコがこの措置を止めると言ってる。

 

■ 関連記事

イラン制裁とロシア版SWIFT、トルコストリーム、南北回廊

 


 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米国のウラン燃料事情は結構... | トップ | 「枝野から太郎へ」by 白井聡 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アジア情勢複雑怪奇」カテゴリの最新記事