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記録に残る人類史上最大のFxck you イベント

2016-10-26 14:35:53 | 太平洋情勢乱雑怪奇

フィリピンの大統領は、フィリピンというアメリカに犬扱いされてきた存在、それがデフォになってる中から、出ようとう考えが世の中にあるんだ、と広めたというだけで大きな仕事をしたと思う。ある意味、爆発物みたいな感じ。

と、それはちょうどトランプと似てるわけですね。といって主要メディアがインチキに書き散らす暴言の人だからという話ではないわけね。

マイケル・ムーアがちょうどそれを非常にうまく表現していて、twitterとか見るとアメリカ人たちがかなり感激してるのがわかる。ムーアは大嫌いだったがこれはいい、という感じの人も多数見られて興味深いことになってる。

Trump's election will be the biggest "F—ck You" in human history - Michael Moore

 

ムーアは、ミシガンで別に差別主義者でもなければへんな人でもない人たちがこぞってトランプに投票しようとしているのを知っている、と切り出す。

トランプは、デトロイト経済クラブを訪れた時、フォードモーターの執行役員たちの前に立ちはだかり、彼らに「今あなたたちが計画しているようにデトロイトの工場を閉めてメキシコに工場を建てるんだったら、そこで出来た車がアメリカに戻ってきた時俺はそれに35%課税する、誰も買わないだろう」と言った。

これは驚くべきことだった。どの政治家も、共和党でも民主党でも、かつてそんなことを執行役員たちに言ったことのある人はいなかった。そしてこれはミシガンやオハイオ、ペンシルベニア、ウィスコンシンの人々の耳に心地良い。

といって、トランプが何を意味したのかというのは実は問題ではない。むしろ無関係だ。トランプは傷ついてる人々に向かって言った。だからこそ、名もない、くたびれ果てた、忘れ去られた労働者階級の人たち、かつてはいわゆるミドルクラスだった多くの人たちがトランプを好きなんだ。彼は人間モロトフ・カクテル(火炎瓶のこと)だ。
 
11月8日、仕事を失った奴だろうが、銀行に家を差し押さえされ次に待ってるのは離婚で妻も子供も去るだろうという奴だろうが、車を回収されて買い戻した奴も、そびえ立つオバマケアの前に解熱剤だって買えないような奴だろうが、つまり、みんな一つを除いてみんな失った奴らばっかり。で、その一つは、1セントもかからないうえに、アメリカ合衆国の憲法が保証している。投票権だ!
 
そして、彼らはカーテンを締めて(投票の回りの仕切りということ)、トランプに投票するだろう、と。なぜなら、こんな具合。
 
彼らは自分たちの暮らしを台無しにしたエリートたちがトランプを嫌っているのを知っている。コーポレートアメリカはトランプを嫌ってる。ウォールストリートも嫌ってる。キャリア政治家も嫌ってる。メディアも嫌ってる。メディアはトランプを愛して作り上げたのに今では嫌ってる。ありがとうメディア。私は11月8日、私の敵の敵に投票します。
 
そう、11月8日は、ダメージだらけのジョーもスティーブもボブもビリーも、みんなこぞってこのバカな仕組みをブッ飛ばすだろう。なぜならそれがみんなの権利だからだ。トランプの選挙は、人類史上かつて記録に残る最大のFxch youになるだろう。そして、それはいい気持なんだよ。
 
 
 
ということを4分弱の中で言ってますです。これは聞いてみる価値のある良いスピーチだと思いますね。お下品極まりないですが(笑)。
 
で、どうして民主主義であるべきなのかのエッセンスが詰まってると思いますね。
前にも書いたけど、アメリカのエッセンスは、やっぱり、
 
all men are created equalであることがself-evidentだ (すべての人は平等に造られているというのはそれ自体明白だ)と言い切ってしまって出来た国だということだと思うわけですよ。アメリカ独立宣言
 
好むと好まざるとに拘らず、そうなんだと思うんです。
 
で、戦後のアメリカ、イギリスが取った支配の肝は、一般人にこのグランドまで下りないようにさせる、ってことだったと思うんだよね。つまり、ここまで決意しないですむようにある程度不満を解消させる仕組みを作ったりしていた。しかし、ここに来てそれもかなぐり捨てて、コーポレートメディアが嘘を垂れ流し、外では無責任な戦争、内では憲法破壊が進行し、議員も誰のために働いているのかまったく頼りにならない状況となった、と。
 
前から書いてるけど、ヒラリー優位というのはデマだと思うんですよね。だって、ヒラリーを積極的に押す人は、最大見積もっても1/4しかいないと思うから。
 
で、どれだけお金持ちでもどれだけエリートでも、どれだけテレビで名が知られていようとも1票しなかないわけだしね。これがムーアが見てる状況で、ムーアは、一般人が票を積み上げて fuxk you イベントになる、と考えてる、と。
 
そういう意味で、エスタブリッシュメント vs 庶民 のグランドフィナーレはどうなるのか、待ちましょう。
 
不正選挙になったらなったで面白いだろうなとか思う(笑)。
 
不正選挙たって誰かが操作しないとできないわけでしょ。プログラムするとか集計するとか。そこで、最近の風潮にあわせて、リークされるとか、あるいはもっと劇的に、告発しますとかいう人が出てきたら、これってどうなるんだろう?? こっちでもいいかも(笑)。
 
 
 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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アメリカに『上級国民制』は拒否される! (ローレライ)
2016-10-26 19:25:25
皇族やバラモン階級の居る日本やイギリスやインドでは『上級国民制』に拒否感が薄いだろうが、アメリカに『上級国民制』は拒否される!
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神話がないですから (ブログ主)
2016-10-26 20:47:32
アメリカの上の方のクラスの人って、別に神話的に国民の尊敬を集めてるわけじゃないですからね。

あと、ステルス帝国支配だから操ってる奴らが、卑怯にも姿を見せずに金で操ってる、という仕組みから言えば、表面に出てくる雇われリーダーみたいなのにやっぱり本物の風格がないってのも大きいのじゃないですかね。

お前らと一緒に骨をうずめるみたいなリーダーは過去100年ぐらいいないわけですし。諸国は、過去にそういうイベントがあって、その一族が神話化されるわけでしょ。アメリカにはそういうのはない。
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