トランプと安倍が横須賀で空母加賀を閲兵したそうで、なんだかとっても珍妙な感じがする。
このニュースは、トランプの前回の訪日が横田だったことと対なんじゃないのかと思うな。日本は米の基地だ!を見せつけてるもの。
でもって、横田も問題だけど、今日日本の人が知るべきなのは、横須賀が米艦隊の恒久的基地になっていることでしょう。全然みんな気付いてないけど、すごいことだと思うけどね、これって。アメリカのフォーカスとしては、陸軍は引き上げたとしても、艦隊基地だけは絶対に確保、という順番でしょう。
その件はまたまとめて書くとして、今日面白いと思ったのは、オーストリアのお話。
1週間ぐらい前、オーストリアの右より政権の一部にスキャンダルが起きてそれをきっかけに連立政権が崩壊した。
オーストリア連立崩壊、ハンガリーに余波はあるか
この時点では、首相は大丈夫そうに見えたのだが、その後首相も辞任となって総選挙に向かった。
ところが、ここから数日して、そのスキャンダルはどうやらおバカな捏造スキャンダルだったようだ、となってる。
内容は、ロシアのオリガルヒの姪とオーストリアの「極右」政治家が談合して、恐ろしいことを話し合ってる、というロシアに対して中立的なオーストリアを陥れる気なんだろうなといった趣が見えたものだった。
設定自体へんなんだが、そもそも、その姪とやらは、ロシア人ではなく、ロシア語を話すボスニアの人の学生で雇われた人だった、と。
‘Russian oligarch’s niece’ was student paid to set up Austrian Vice-Chancellor Strache – paper
https://www.rt.com/news/460462-austria-tape-russian-woman/
本日のロシアのラブロフの外相が言うように、そもそ、最初メディアは、Russian(ロシア人)と書いてたのに、次にRussian-speaking(ロシア語を話す)と修正して書き出してたから、お里が知れる話だよ、というまさにその通りだった。
だから、オーストリア政府は「ルソフォビア(ロシア恐怖症)」の犠牲になって政権壊したわな、ってお話。
Austrian government led by Kurz falls victim to Russophobic campaign, Lavrov says
http://tass.com/politics/1060625
私としては、この間、問題だとされたロシア人のオリガルヒのおじちゃんが、「いや、俺一人っ子だし」と言ったというのに笑わせてもらった。一人っ子じゃ姪はいないよね、やっぱり。あはははは。
せめて調べろよ、謀略するにしても(笑)と思うのだった。
で、このスキャンダルは、出た時からおかしかったけど、出したのがドイツのシュピーゲルを含む、いわゆる「ちゃんとしたメディア」と目されているところだったことから、西側各紙が書き出し、まさしく、煙もないのに火がついた事件となっていったのが特徴的だと思うな。
「ちゃんとしたメディア」は「ちゃんとしたネットワーク」があるので、話をデッチあげられる。
恐いわ、と言いたいけど、そもそも、ロシア疑惑もこの線だし、それと並行したホワイトヘルメットもそう。
そしてベネズエラ危機の半分はメディアが嘘を広めたことによって実体化された。
さらには、シリアだって、ウクライナだって、実のところみーーーーーんな、これら「ちゃんとしたメディア」のデッチアゲ事件なんですよ。
つまり、これらのメディアこそが主犯格だと見るべきなんでしょう。つまり、「ちゃんとした謀略集団」だということですね。
で、この先これがどうなるのかわかりませんが、折からトランプが「ちゃんとしたメディア」にかみついていることもあり、また、ロシアと中国、イラン、トルコ等々がこれらの「ちゃんとした謀略集団」の作戦に乗ってこないこともあり、次第次第に、これって一体何なの?という方向に行ってはいるなと思う。
西側は、経済も問題だけど、信用破産がより深刻化しているのが実はとっても問題。
対ロシアだって次の世代でクリル諸島をいじりたいと思ってるだろうし、現代世代は、インド・太平洋方面の活動拠点にして。太平洋じゃないという意味は本当に深刻だと思います。
そもそも、出ていけと言わないんだから、出て行く理由がないと思います。訓練海域としてだって使い手あるし。