トランプのtwitterアカウントを停止してみたり、googleはParlerをグーグルショップから外してみたりと、Big Techがトランプの口封じに懸命になっている。
だがしかし、トランプは黙らない宣言をしている。
そして、twitterが考え直さないならみんなして移動しよう、ってことだそうです。
Hello! We’ve had enough here of this Twitter.
— RSBN 🇺🇸 (@RSBNetwork) January 9, 2021
It’s clear that people who think like us aren’t welcome here, so we’re out.
Maybe if we all leave, that will send a message. In fact, that’s probably the only message that will resonate with them.
Join us on Parler! @RSBNetwork pic.twitter.com/Q8JGj9KiHp
いいんじゃない、これ。別にtwitterは国家じゃないんだから誰にも等しく完全な逃亡の自由がある。
Parlerは小規模っぽいので今はトラフィック対応が大変かもしれないけど、ひょっとしたら明日のtwitterになるかもよ!というメリットがあるのでやる気になってるかもしれない。
また、Youtube以外だって動画は上げられる。ということで選択肢としてはこんな感じだそうだ。
Alternatives to censoring tech companies, please share far and wide on all platforms, we will not be silenced!! pic.twitter.com/QfCCr3o7rf
— 🇿🇦🇮🇱🇺🇸Jesus is Lord (@WynandBez69) January 9, 2021
Big Techが傲慢だったのは、トランプと戦ってるつもりなんだろうが、実は大量のユーザーを敵にまわしていることに気づていないことでしょう。
今日はちょっと忙しいけど、明日からはあちこちでアカウント作って、いろいろ追いかけてみることにする。オールタナティブを楽しもう!
そんな中、ちょっと笑ったのはこのtweet。
"Due to travel restrictions, this year the United States had to organize the coup at home.”
今年は移動制限があったので、米国は本国でクーデターを組織せざるを得なかった
Not "Kremlin propaganda", just a quite popular opinion around the Internet pic.twitter.com/2avLqfDyNf
— Russia in RSA 🇷🇺 (@EmbassyofRussia) January 9, 2021
「アメリカではなぜクーデターがないのか、それは米国大使館がないから」に続いて、南米で流行る気がする(笑)。
しかし、まんざら冗談でもないと思う。英米のNGOやら現地用人が行こうにも出国できないし、逆には相手国も、今までだったらアメリカ人の入国拒否は難しかったとしても、いやぁ、コロナがありますので、と言えばOK。ものすごい不幸中の幸いじゃないの?
そして、このtweetをロシアの大使館が拾って、クレムリンのプロパガンダじゃないよぉ、とわざとコメントつけてるところがさらに微笑ましい。おほほ。
■ オマケ
国営メディアのTASSなどはクレムリンの線から外れないように、すなわち、出来る限り他国の内政には干渉しないというスタンスを堅持しているけど、RTは出来事として、西側主流メディアとは異なるスタンスで、結構上手に整理した読みやすい記事を継続して出してきてる。
‘We will not be SILENCED!’ Trump tweets from official @POTUS account after ban, posts scrubbed within minutes
Запад против России. Взгляд философа / Идеи и люди / Независимая газета (ng.ru)
この中でジノビエフは、「ソ連崩壊は西側による企みだったけども、それが西側民主主義の多元性を失わせる結果につながり、併せて全地球を覆うような超権力の出現を許し、西側の一元化、全体主義化がすすむ」と辛辣なグローバリズム批判をしています。彼は元々西欧文明に批判的だったのですが、90年代のロシアの悲惨を見てこの考えに至ったようです。ユーゴ爆撃直後当たりのインタビューですが、当時こういう意見を述べる人があったでしょうか。今読み返してみても、今日性を失っていないと思います。
加えて言うなら、ジノビエフの考えがプーチン政権の思考法に大いに反映していると僕は前々から思っています。プーチンの政策はこの悲観的なジノビエフの想定からロシアが抜け出すことを最大のテーマにしていると見れば分かりやすいのではないでしょうか。
タイムリーなコメントありがとうございます。
ジノビエフに限らず、現在のロシアの体制を担ってる人たちは、西側の一極支配批判を通して、お前ら全体主義に進んでるって知ってるか、とウォーニングを投げ続けていると思います。
最低限ロシア文明を守ることを優先して(ロシアが強いことが暴発阻止になるから)、西側を批判しつつ、改善を訴えてきたわけですがついにここまで来たなって感じがします。
https://www.ng.ru/ideas/2014-08-14/4_zinoviev.html
この新聞記事はロシア語ですが、最近のブラウザーの機械翻訳で十分意味が分かると思います。ジノビエフはソルジェニーツィンに比べ無名でしょうが、比較にならない程の傑物であり、ロシアの現在の政治状況への影響も遙かに大きい学者である(政府機関内にジノビエフクラブまであります)ことをひとりでも多くの方に知っていただければ嬉しく思います。
ご紹介ありがとうございます。
だがしかし、私はこの人とかソルジェニーツィンにプーチン政権が影響されているとは考えません。政権の方がはるかに複雑なものを見ているからです。
ジノビエフも自分で言ってますが、ソルジェニーツィン同様、西側が、特にドイツ人がどれほどモンスターなのか、そうならざるを得ないシステムの中にいるのか理解する前にソ連を批判し、それによってソ連を崩す人たちに寄与した人だと思います。あれこれ言う前に自分の罪を問うべきだと思う。なぜ、僕はそれが理解できなかったのかを。
重要なのは批判ではなく、まとめていくこと、それがわからなかった。その意味で、とってもWesternな人だと今も思う。
シリコンバレー帝国による情報共有、拡散ツールの独占が、国家権力をも検閲対象とする傲慢を生み出している。
Telegramの社歴を少し読んだが、大変興味深い。
今晩は、Alternativesの歩みを少し勉強してみようと思う。
ただ、私としては、使うアプリで政治的信条が分別され、監視対象になるのではと、不安。
石井様,Симомура様のおっしゃるように,今日の状況を的確に予見していると思います.その理由は「西側」の本質を身をもって知ったから,自分が西側の手の中で踊らされたことを認識したからなのでしょう.
それとともにブログ主様のおっしゃるように,なぜソ連にいるときに西側の本質が分からなかったのかという反省が,ジノヴィエフ,そしてソルジェニーツィンらから出てこなかったのか,ということが気になります.彼らはロシアに帰って西側を批判することで免罪されたと思っているのでしょうか.
また,興味深かったのは,冒頭の注記でこのインタビューを行ったルパンが,この時ロシアではこのインタビューを知る人が少なかったと言っていることでした.それを伝える人がいなかったのか,受け入れる素地がなかったのか.いずれにせよ,ロシアはずっと西側からあの手この手で攻め続けられていたということを,まだこの時点ではロシア人は認識できていなかったということなのかと思います.
Yandex Zen でいろいろなブログを読みますが,それらのコメント欄を見ていると,どうも若者は西側への幻想を抱く傾向があり,それを中年以上の人々がそれは幻想であって現実はこうなのだよと真実を知らせようとしている,という構図が見えてきます.やはり,「なぜ西側に騙されたのか」という反省を行うことが,今のロシアに望まれることだと思います.そうでないと,幻想を抱く人々が後を絶たないのです.