イランへのアメリカの一方的だが波及効果の大きい制裁を巡っては、欧州は言うことデカいけど本気度はまだまだ試されているところ。
それに対してインドとトルコは、その制裁は俺らと関係ないという切り口を維持してる。要するにアメリカの国務省の言うことを聞かないと銀行システムを通じた決済に支障をきたすおそれが大なので各国が戦々恐々なわけですね。
しかし、イランはインドの外交方針のかけがえのない一部、とインド外務省は言っている模様。
Iran to remain integral part of India’s foreign policy
だから後は、ドルを使わないエンティティ―を作って取引するという恰好以外ないでしょう。トルコなんかは輸入の1/3ぐらいが、中国、ドイツ、ロシアなんだから、ユーロというより、人民元取引の方にコミットすることも合理的な選択としてありかもなと思って、興味深く見てる。
という中、安倍ちゃんは今度こそイランを訪問するのではないのかとの観測もあったのだが、どうも断念っぽい。
首相、欧州・中東の4か国訪問…11~18日
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180702-00050113-yom-pol
安倍首相は2日の政府・与党連絡会議で、ベルギー、フランス、サウジアラビア、エジプトの計4か国を11~18日の日程で訪問すると表明した。
首相はベルギーの首都ブリュッセルで、日本と欧州連合(EU)による経済連携協定(EPA)の署名式に臨むほか、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への参加も検討している。
イランよりNATOを取るんですかとも言えるね。まぁそうなんだろうが。
いずれにしても、なんというか日本ってせっかく戦後作って来た、いろんな国との独自の付き合いを捨てて、the West 一辺倒の、親イスラエル国家へと変貌しつつあるというより、もはやすっかりそんな感じになった。
それは別の言い方をすれば、東インド会社150年目の勝利みたいなものだと思うが、そもそもこのアングロ・シオニストのネットワーク自体の将来性にも陰りはあるわけで、これで終わりじゃないですね。