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米司法省、選挙で選ばれ就任した大統領の追い出しを議論

2019-02-16 21:49:23 | 太平洋情勢乱雑怪奇

トランプといえば非常事態宣言に注目が集まっているけど(もちろん注目すべき。異常事態だから)、アメリカではそこだけではなくて、失敗したクーデターの策謀について静かに大騒ぎになってる。

FBIの副長官だった人が、60minutesという有名な番組で、トランプをその能力を問題にして解任する手続きを取れるかどうかを司法省が中心になって密かに議論していたことを暴露した。

McCabe tells ‘60 Minutes’ that Rosenstein was concerned about Trump’s ‘capacity’ when he brought up 25th Amendment

https://www.washingtonpost.com/world/national-security/mccabe-representative-seeks-to-downplay-reported-discussions-of-using-25th-amendment-to-oust-trump/2019/02/15/14187690-3147-11e9-8ad3-9a5b113ecd3c_story.html?noredirect=on&utm_term=.b78989730615

 

番組は日曜夜に放映されるけど、金曜日に番組の内容を文字起こししたものが報道陣に発表になって、そこから大騒ぎになっている。

まぁその、マドゥロ大統領を、ベネズエラ憲法の中の不測の事態に大統領権限は議会の長に移行するという条文を濫用して葬ろうとしたのと似てますね。

 

まぁ率直に言って、共和国の高官が大統領にクーデター仕掛けようとしたという話ですので、民主主義も糞もない。ある意味、自分んちでレジームチェンジを仕掛けているようなもの。もう「自分たち」というインナーサークルの思い通りにならなければ、いつでもどこでもレジームチェンジ

そういう国なわけですよ、アメリカってのが、もうね、なんか痛々しい。

これに対してトランプは、件の元FBIマケイブは自分がかわいそうな小物みたいに演じてるけど、お前もヒラリー騒動、ロシア騒動の首謀者の一人だろうと容赦ない。

Disgraced FBI Acting Director Andrew McCabe pretends to be a “poor little Angel” when in fact he was a big part of the Crooked Hillary Scandal & the Russia Hoaxhttps://twitter.com/realDonaldTrump/status/1096056426533998594

 

日本語の記事を探したけど、これしか見つからない。ホントに??

米司法省、大統領解任を議論 FBI前副長官が証言 

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2019021501000732.html

 【ワシントン共同】米CBSニュースは14日、連邦捜査局(FBI)のマケイブ前副長官のインタビューを報じた。マケイブ氏は合衆国憲法修正25条に基づきトランプ大統領を事実上解任するため副大統領と閣僚らの賛同を集められるかどうか、2017年に司法省内で高官らが極秘に議論したと証言した。

 

私としては、司法省が一番酷い事態に陥っているように見えると思っていたし、そもそも、司法って権力側の最後の砦みたいなもんだから、トランプが選挙戦で言っていたようなことを実行されるのを最も拒否している役所だったと思うし、今でもそうでしょうと思うので、私は驚かない。

しかしほんと、アメリカってせっかく100年ぐらいかけて作ってきた、彼らの良いところを全部ぶち壊していると思う。

中でも、最も価値があると私が思うのは、いわゆるデュープロセス・オブ・ローじゃないんですかね。

適正な手続きを経なければ法を適用させないというのは、大権力に向かう庶民を保護するためにはとても重大な思考習慣であり、慣行だと思う。これを確立したことは、大きな権力を持つ側にいることはほとんどない99.9%の人にとって、どんなに褒めても足らないほど素晴らしいギフトと言っても過言ではない。

しかし、スクリパル事件の時のイギリスの司法の役に立たないどころか政府と一体化してしまった様子とか、ウクライナ債権を庇うあまりに商業仲裁裁判所にまで政治介入する様とか、見るに堪えない。

アメリカの方は、無茶苦茶な法ばっかり通過させる議会も酷いし、あれだけ盛大に選んだ大統領をどうにかして追放しようと画策する高級官僚とそこと結託しまくっている主流メディアの存在は誰の目にも明らか。

 

■ 何を企んでいるんだろう

とはいえ、これしきのことを隠せない主流メディアではない。生の番組で言っちゃったという話ではない。

ということは、これによってトランプとある種の手打ちをしようということなのではなかろうか。あるいはもうトランプを取り込んだからOKで、これまでのグダグダをスキャンダル化してパッケージして、間違ってましたね、とかいう適当な話にして終わりにする、みたいな?

ということで、現状、アメリカが何をやってもまったく信用がない。

国民にもそうだが、他国はもちろん、どんな態度を取ってきても、裏切られることを織り込んで、マージン取って交渉するしかない。良い人が出てきても、次の人は必ず裏切る。ゴルバチョフを忘れるな!

NATO東方拡大:ゴルバチョフはマジで約束されていた

2017-12-15 18:07:35 | 欧州情勢複雑怪奇

したがって、良い人とうかつな合意など結んではならない。彼らには何の信用もない。それがノーマル。

2017年末にプーチンがわざわざ、

ロシアの最大の誤りは、アメリカを信じすぎたことだ

と言いきって世界中に事情を説明したことは、じわりとインパクトのある話だったと改めて思う。

マジで思うけど、ソ連を騙したツケはとても巨大。INF条約をもう一度中国を含めて話し合うべきだみたいな意見を言う人が散見できるけど、誰ももうアメリカを信用しないでしょう。それが21世紀のノーマル。大変な時代ですね、ほんと。

 

■ 参考記事

習:新時代だよ、プーチン:米を信じすぎたことが最大の誤り

プーチンの2018年一般教書演説:強制MAD

資料:USSR、中国、ベトナムを核攻撃しようとしてた米


 

 


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