なにやら怪しい動きが。
中国 スパイ容疑の日本人に逮捕許可か
9月18日 20時05分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170918/k10011146611000.html
中国メディアは、中国東北部・遼寧省でスパイ行為に関わった疑いがあるとして取り調べていた日本人について検察当局が18日にも逮捕を許可すると伝えました。この日本人はことし5月に拘束された日本人男性の可能性があり、外務省が確認を進めています。
中国遼寧省・大連の共産党の機関紙は18日、スパイ活動に関わった疑いがあるとして国家安全局が取り調べていた日本人について検察当局が18日にも逮捕を許可すると伝えました。
スパイ事件であるようなので詳細がどれがどう正確なのか不明ながらも、とりあえずスプートニクでは、今回捕まったのはKen Higuchiだと名前が出ていた。捕まったのは大連。
Ken Higuchi was arrested in the port city of Dalian, Liaoning province, less than 200 miles from the China-North Korea border. The Dalian City National Security Bureau is probing Higuchi to determine if he is a spy against China or not.
https://sputniknews.com/asia/201709191057503669-china-arrests-alleged-japanese-spy/
なんかこう、日清戦争前夜みたい。
北朝鮮問題とは要するに中国(あるいは中露)をどう崩すかの問題の延長ですからね。そりゃそうなるでしょう、ではありますが。
となると、10年ぐらい前の瀋陽事件もやっぱり怪しい事件だなとあたためて思う。これ何よ、だったし。
瀋陽軍区と入力したら
仮説としては、これは、瀋陽、北朝鮮を動かして中国動乱を呼び込むみたいなプロットが動いているところで、先走った人たちが中国政府によって感知された、みたいな話なのかなと思ってる。
そして、今回のも似たような感じでは?
一方、朝鮮半島の方では、昨日、米韓が模擬爆弾使って演習してた。
In "Warning To Pyongyang", B-1B Bombers, F-35s Hold Mock Bombing Drills
http://www.zerohedge.com/news/2017-09-18/us-f-35s-b-1bs-and-korean-f-15ks-hold-mock-bombing-drills
日本はもう完全な情報コントロール下って感じになってるけど、アメの方は軍の動きはある程度オープンなので、それが報道されてるし、されてなくても引っ張って来る人があちこちにいる。だてに戦争ばっかりやってる国なわけじゃないってところ。プロパガンダのジャーナリズムじゃなくて、軍の動きこそ重要と思い定めて、そっちをベースに現実と考える人が多いってこと。これはロシアもそう。
そして、ロシアと中国海軍は、日本海とオホーツク海南部で演習を開始。18日から8日間。
ロシア・中国海軍が合同演習開始 日米韓をけん制か
9月18日 21時07分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170918/k10011146731000.html
これはフェーズ2で、フェーズ1は7月にバルト海で行われていた。その時もまぁ多少の騒ぎはあった。
Second stage of Russian-Chinese naval exercise to involve 11 ships, 2 submarines
http://tass.com/defense/966020
NHKの記事タイトルに、日米韓を「けん制か」って書いてあるけど、日米韓が同盟組んでる理由は何なんだと自問したらいいんじゃないの。この同盟はロシア、中国を敵視しているんだから、あっちが、じゃあ俺らも本格的に組みますわ、となっても文句を言える義理もないでしょう。
■ ユーラシア vs 英連邦
それでも大参事にさせずにおけるか否かは、もって日頃の外交努力でございますということでしょうか。
日本としては、こうなると日本海だけでなく北海道北部から中露に被られるよう恰好になるからこうなってほしくなかっただろうと思う。さらに、南シナ海の紛争も鋭意参加中なんでしょ。でもってインド洋の安全保障は今や日本とインドが~とか高らかに歌い上げたのが安倍政権。
とても大変だと思うの。でも考えようによっては、帝国海軍時代に戻った、と思わないでもないとほくそ笑んでいる人もいたりする? 私は別にうれしくないですが。
総じていえば、オーストラリア、日本、アメリカ、インドでセキュリティダイヤモンド構想だ、とかいっていたまさにそれになっているんでしょうね。この構想が発表されたのが2012年。
で、これによって日本はサウジ、オーストラリア、アメリカに資源を依存する構造となり、一方チャイナはオーストラリアとかも当然付き合いは濃いが、海洋勢力がなんとかして中国への輸入を止めようとする、いわゆるイギリスが得意としてきた海上封鎖が起こっても大丈夫なように、ロシアからの輸入割合をゲロゲロに増やす構造にしましたよ、と。
ここに、ロシアが南北朝鮮と共に3国の契約を結ぶという話が入る、と。これは南朝鮮にとってはとてもいい話。南は北が孤立していると、大陸から切り離された半島の先っぽなのですべてを海側からの供給に頼らないとならないしマーケットも限られる。しかしそこで北と共にユーラシア経済連合(ロシアのやつ)のマーケットに接続できるのなら発展の機会が大きくなる。エネルギーの心配がないのも大きい。
ユーラシア経済連合とチャイナは急速に密接になっているし、一帯一路が多少もたついたとしても、ロシア、チャイナ間は高速鉄道で近くなるし、内陸の鉄道網は着々と整備されている。
だから、合理的に考えれば南朝鮮はユーラシア連合との関係を強めるオッズは高いでしょう。既に600社程度ロシアに行っているとこの間の東方フォーラムで言っていた(日本は290社と読んだ。)。北極海航路の話も出てくるでしょう。
そこで日本なわけですが、まぁ結局大陸の方を向くんだと思うんですよ。そうしないと競い負けますから。でも、だったら、何もバカみたいにわざわざ中国との間で喧嘩してみたり、ロシアと言わずにソ連と呼んで侮蔑してみたりとかいうくだらないことをせずに、小泉あたりが言っていた、北東アジアの平和がどうしたこうしたの構想の方がずっと良かったでしょう。
だがしかし、そうすると、上の地図の赤い線を日本に担当させられない。インドとオーストラリアを西側に引っ張っておくには是が非でも日本の力が必要だ、と。これこそが問題の核心だったってところですかね。そこでチャイナとの間に亀裂を入れて、北に騒ぎを起こさせて、大変だ、大変だ、日本も自立だ、というムードを作った、と。まぁ、なにもかも、アメリカの肩代わりをさせるための「自主独立」だったというお話でしょうか。
というわけで、前にも書いたけど日本はおおむね英連邦に入る、みたいな恰好か。インドもオーストラリアも英連邦の国。そして日経はFinancial Timesを買収し、イギリスはEUを抜け、日本と軍事協定を締結しちゃう、と。
全然得してる気も、正しい気もしない話ですね、しかし。
そして、安倍ポンが長州に拘った理由もわかったよ、って感じ。まぁ、まだわかりませんが。