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ポーランド外相問題発言3

2014-06-26 21:21:09 | 欧州情勢複雑怪奇

ポーランド外相問題発言について、ようやく日本の主流紙が書いた。共同さんの記事を産経さんが拾った。

「米同盟は役立たず」「財務相更迭を」…ポーランド閣僚の会話が流出、政権窮地に 背後にロシア?
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140626/erp14062610320006-n1.htm

ポーランドの複数の閣僚の会話を盗聴した録音データが流出、週刊誌が内容を報じ、トゥスク政権が窮地に陥っている。外相は米国との同盟は安全保障の「役に立たない」と発言。内相は中央銀行総裁に政権の経済政策への協力を依頼し、総裁は財務相更迭を条件に挙げて実際に交代させられていたからだ。

「背後にロシア?」は、誰でも真っ先に思うわけだけど、どうも事情が違うだろうというのでそこが盛り上がらない。私が最初に書いた通り、もしこれがロシア単独の取り組みなら、西側メディアは拾わなければいいからだ。今だってウクライナ東部の事情はインチキか、報道しない自由を行使している。

しかし事実は、英と米のメディアがだーっと話題にした。私はここに注目してる。

その一つの理由は、「米同盟は無意味だ」だけでなく、中央銀行総裁追い出しも大問題だろうし、キャメロンはアホじゃん(意訳)というのもあったからかなぁ~でもあり、もしかしたらある種の仲間割れ的なものか?とも思えるし、ってなところで私はそっちを疑っている。

一方、現実にお金が関わるのは中央銀行問題なので、これが本丸なのかなと思わないでもない。残り2つは悪口、不信感表明の範囲だから(スケール大きいけど)。

FTにあったGideon Rachmanによる、モスクワが背後なのか、とそのものずばりの署名記事の中で、わざわざ、ビクトリア・ヌーランドさんへの言及があるのも、作為といえばそう取れなくもない。さらにこの記事に添えられている写真の選択に、私は悪意を見ます。金融犯罪者があきらめた時の表情みたいな写真だ。

現状、ポーランド議会は、不信任決議案が出されたものの、6票差で否決され、トゥスク政権は生き延びた。とはいえ、そもそも弱い連立内閣みたいなのでまだ予断を許さない状況でしょう。

■ リークの整理

リークされた会話は3つある模様。

1 ポーランド経済を盛り上げないとならない、どうする、じゃあ、と内相は中央銀行総裁に政権の経済政策への協力を依頼、総裁は財務相更迭を条件に挙げる。実際にこの財務相は昨年末に交代させられていた。いわゆる緩和策をやればいいんじゃないの、ってことでしょうね。

2 アメリカの同盟ったってさ問題。下の記事参照

3 イギリスのキャメロンはEU懐疑派を宥めるためにプロパガンダを使ったわけさ、だけど奴はてんでわかってない、キャメロンは欧州事情についてある種の無能だからさみたいなキャメロンがやっていることに対するお下品な酷評。

これまでのお話

ポーランド外務大臣「米との同盟なんて紛れもなく有害」

ポーランド外相の発言リークは、手打ちのサイン?

■ この下品さはちょっと想像を超えてた

ポーランドの政権内の重要人物のプライベートな会話で使われる言語が凄い。下品なんてもんじゃない。プライベートっつったって閣僚仲間との会話なのに、よくぞそんな語を使いまくって話すものだとあきれる以外にない。

なんかこう、悪い仲間が政権を作ってるって感じなんだろうなと思った。


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