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単なる情報:トランプは正式にマドゥロを正統でないと言った

2019-01-27 22:48:38 | 太平洋情勢乱雑怪奇

今般のベネズエラのチンドン屋クーデーター騒ぎについて、トランプは黙ってるとか、トランプは別の考えがあるのだろう、みたいな話が日本語のブログ上では言われているようですが、トランプは大統領選挙に出たこともない、どこからどう見ても、誰でもわかるアメリカの傀儡を堂々とベネズエラの暫定大統領と認める、と言ってます。

 

ベネズエラ市民は長いこと、正統でないマドゥロ政権の手に長いことおかれて苦労してきた。今日私は正式にJuan Guaidoをベネズエラの暫定大統領と認める

The citizens of Venezuela have suffered for too long at the hands of the illegitimate Maduro regime. Today, I have officially recognized the President of the Venezuelan National Assembly, Juan Guaido, as the Interim President of Venezuela.

https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1088146315979251717

 

米国大統領が正式に認めたことから話は急展開したわけです。

ですのでこれを、トランプは黙ってるとか、トランプはそんなことを認めないみたいに言うのは単なる情報の誤りです。

さらにいえば、日本ではあまり興味を持つ人がいないから書いてる人が少ないんだと思いますが、トランプは最初っから、ベネズエラに軍事介入するオプションはある、ある、と言い続けている人。そして、何の根拠もなくマドゥロを不当だ、不正だと平気で言ってきた人。

ということなので過去の言動から考えて、今回だけ異なることを考えているという感じには見えない。要するに、この件に関してはブッシュ路線とまったく一緒。

前のエントリーでも書いた通り、アメリカにはベネズエラを含む中南米について、傀儡政権をつけて資産を盗むことこそ我らが利益という以外の政策はいまだかつてないと思います。相互尊重なんて感じの文言を聞いたことがない。

だからこそ、アメリカ支配を離反したチャベスが憎くて、だからこそチャベスが北京、モスクワを頼ることを許せない、というメカニズム。

そして、このてらてら、ギラギラした欲が見えすぎるほど見えているから、ロシア、中国、イラン、トルコ(&さりげなくインド)などが、二度と再びイラク戦争だのリビア戦争だのをやらせないと覚悟している、ということだと思います。

しかしもちろん、そうはさせじとギラギラ派が無茶苦茶なことをやっているが、ユーラシア古豪グループの頭が良く、さらに彼らはユーラシア世論を徐々に味方につけているのでギラギラ派は苦境に追い込まれてるがまったく油断できない、今ここ、というところ。


 


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7 コメント

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モンロー主義 (NNN)
2019-01-28 00:19:33
トランプ大統領はモンロー主義ですが、モンロー主義者も中南米への介入は積極的です。
南北アメリカ大陸は自分達の物だという意識が強いんですね。
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バナナ共和国扱い (ローレライ)
2019-01-28 06:02:35
モンロー主義でもリバタリアンでも、バナナ共和国扱いするラテンアメリカへの鼻持ちならない差別化意識と攻撃性は変わらない。ラテンアメリカにゲバラが必要な理由である。
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ローマ教皇が、パナマで「公正・平和的解決望む」 (宗純)
2019-01-29 13:32:28
1月29日の赤旗ですが、
ベネズエラ危機と題して、パナマ訪問中の『ローマ法王』「公正・平和的解決望む」との記事をロイター通信によると、と報じる一方で、
在米ベネズエラ大使館の大佐が、グアイド支持で、政権に反旗を翻す。グアイドが国軍の幹部や兵士に政権からの離反を促してきました。
と結んでいる。
露骨なクーデターの教唆なのです。

日本の政界最左翼の日本共産党(赤旗)ですが、グアイドが暫定大統領を名乗ったら、第一面に記事を載せるし、4つも記事を書いて現ベネズエラ政権打倒を応援する。
安倍お友達のネットウヨが沈黙しているなかで、日露平和条約でも二島返還に一番過激に反対論を展開しているのも共産党で右翼以上の
今の日本では最も元気な右翼が左翼のはずの日本共産党(志位和夫)なのですから情けない。ほぼ自殺行為ですね。これでは勝てない
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知りませんでした (ブログ主)
2019-01-29 14:21:28
宗純さん、

しょえええといったニュースありがとうございます。
グアイドを支持するなんて、外国勢力によるクーデター万歳をやっているわけで、あまりにも反民主主義的な行動なんですけどね。

日本の共産党はスターリン憎しの西側優位の党だとは思ってましたが、何もここまでとっちらかる必要はないでしょうに。自殺しようとしているような気がします。

しかし、そうすると日本の中が大政翼賛会まっしぐらになるので、それが困る。
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赤旗の編集長誰だよ (特命希望)
2019-01-30 10:52:29
ブログ主さん宗純さん、こんにちは。さっき赤旗のホームページを確認してきました。
あそこの編集長誰なんでしょうね?2002年の傀儡によるクーデターをもう忘れてるなんて。
ただ、記事にあった「国会選挙で野党連合が勝利したがマドゥロ大統領はそれを認めず制憲議会を・・・」の部分はどう考えるべきでしょうか。もし事実なら政権側の失策になりますが。(それでもグアイドは選挙に出てないのでどの道不当ですが)
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1月29日の赤旗記事 (宗純)
2019-01-31 09:40:11
ベネズエラのクーデターですがロイターによると40人が死亡とあるだけ。
これは他国の例を見れば明らかだが人数が異様に少なすぎるのですよ。
大多数の国民の支持がなく、暴動を起こそうとしたが大失敗したのです。
ベネズエラの検察当局が臨時大統領を名乗る国会議長を取りしらべるために出国を禁じたと報じられているが、国軍が政府側についたのでクーデターが失敗したようです。

そのことを考慮に入れてもう一度、1月29日の赤旗記事を読み返すと印象が大きく違い、
ローマ教皇が介入して平和解決に導いたとも読めるのです。
これはクーデター当初の赤旗の論調である『打倒ベネズエラ政府』とは大違い。赤旗ですが、ほんの数日で大きく方針転換したらしいのです。
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偽の平和 (ブログ主)
2019-01-31 18:01:01
宗純さん、

クーデター崩しの金融犯罪からのレジームチェンジが主意であろうと見えるので、「平和解決」とかいう部分は、レッドへリングのようなものではないでしょうか。

あくまでヤンキーはベネズエラを奪取しようとしているというのが話の主意だと思います。
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