韓国軍がレーダー照射したとかなんとかいう騒ぎがあった模様。そういえば何年か前に中国軍がやったと騒いでいたこともあったなと思ったら、ロイターの記事にも出てた。
2013年の話。
In early 2013, a Chinese vessel directed a similar radar at a Japanese navy ship, prompting Prime Minister Shinzo Abe to urge Beijing not to stoke tension over disputed East China Sea isles.
どうせ戦争したがってる日本が騒いでるんだろうと読まれてることは確実だなと思った。
「北方領土」問題も、日本に騙されるな、ロシアはゴルバチョフが騙されたことをまたやるつもりなのかと、ロシア草の根系だけでなく、イランあたりの記事の下で憤激している人がいたりして、まぁそう思うよなぁって感じ。
わざわざこんな地政学的に大乱世の時代に、領土問題を持ち出して、平和を作る、つまり戦争しない状態にする気なんかまるでないのに(空母、憲法改正で平和憲法破棄もよく知られてる)、平和条約を結ぶことが大事だとロシアを追っかけまわしてる日本の常識の無さ、身勝手さを冷ややかな目で見ている人たちが大勢いることを日本人はほとんど理解してない。
で、まぁそのツケはいずれ払うことになるだろうが、そんな中韓国は、島状態の解消に向けて動いている。
26日の南北鉄道連結着工式「予定通り開催」 韓米が合意
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20181221002000882
式だけやっても物資が国連制裁の対象になってたら意味ないんだが、大丈夫そうな成り行きらしい。
着工式の行事そのものは国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁などに引っ掛からないものの、行事のため北朝鮮に運び込む物資については制裁の例外として認めてもらう必要があった。李氏の発言は、着工式を巡る制裁問題が解決したことを意味する。
さらに、ロシアと韓国は放射性廃棄物管理で協力することに合意したという記事もあった。これって小さくない話じゃないのかと思うが出てるのは原子力の専門サイトのみ。種子法騒ぎは最初農業新聞にしか出てなかったわ、というのと同じかしら。
Russia and Korea to cooperate in radwaste management
18 December 2018
http://www.world-nuclear-news.org/Articles/Russia-and-Korea-to-cooperate-in-radwaste-manageme
ロシア国営の放射性廃棄物管理の運用者(NO RWM)と、韓国のそれ(KORAD)が合意。
NO RWMはロスアトムというかロシア原子力関連の大元の組織の中の、最終廃棄に特化した組織だろうと思う。
KORADというのは放射性廃棄物法に基づき2009年に成立した組織のようだ。webはここ。
ということなので、まったくの現場と現場が研究、開発などなどの協力体制を作りますという話だ、と言って言えないことはない。
上の記事で、ロスアトムは開発結果の交換のみならず放射性廃棄物管理の最終処分の法的、社会的、倫理的側面についての情報交換なども行う云々と言ってると書いている。
が、しかし、放射性廃棄物管理はロシアが先を行っている&規模は巨大だ、ってことは誰でも知ってるわけで、これはつまり韓国はロシアの核燃料サイクルの体制に深く入ります、ということではなかろうか。
ロスアトムのページにはさりげなく、
私たちは韓国企業と長期的で上手く行ってる協力関係になってることを誇りに思ってます、特に核燃料サイクルの分野で、とある。
We are also very proud of long-lasting successful cooperation with the companies of the Republic of Korea, primarily in nuclear fuel cycle domain.
https://rosatom-asia.com/rosatom-in-country/
このページのタイトルが、Southeast Asia & Korea、つまり東南アジアと韓国だったりするのも、思えばロシアの外交姿勢と合致してるというべきか。
ロシアは核廃棄物をそのまま直ちにごみと考えることはしないで、燃料加工を通して再生して使って、その間研究も重ねて、どうしてようもないものだけを地層処分にするというプランニングを前から持ってるし、その通り進めてるらしくあるので、実際問題、放射性廃棄物に関してロシアと組むって、組んだ側にとって良いことばっかりでしょう。
高速炉の研究、運用は世界一進んでるってのは、多分日本以外のすべての国が知ってるわけだし。もうここらへんは笑いが出るほど日本の原子力関係の記事はおかしいことだらけだと何度も書いている通り。
で、今後どうなるのかわかりませんが、
ロシアの極東担当のモルグロフ外務次官は、今年を総括して、
北朝鮮の核危機の決着は、ロシア・中国のプランに基づき進んでる
North Korean nuclear crisis settlement continues under Russian-Chinese plan, says diplomat
という認識を示してる。つまりこれ。
2017年、両首脳が揃って、朝鮮半島危機は北朝鮮の核開発もフリーズだが米韓の巨大演習もフリーズしろ、話はそこからだと宣言して、あわせて朝鮮半島の落着ロードマップを策定したよ、と発表した。
実際、2年経ってみて、まぁそんな感じで進んでると言っていいんじゃないだろうか。
何度も書いてるけど、この話で最も重要なのはロシアと南の朝鮮の関係が非常に良好になることなわけですよね。南には島状態解消という大きなメリットがあるから、経済関係者も乗りやすい。
また、先々、中国だけが保護者みたいになることを避けるためにも、ロシアとアメリカとの関係を良好にすることは良いことだ、と南北あわせた朝鮮族全体が考えているだろうとも理解できる。
で、考えてみれば日本はこの「ダブルフリーズ」宣言を華麗にスルーしたままここまで来た。
その間、Jアラートとかやってた。わけがわからん。せめてフェアに報道してみたらいいんじゃないかと思うが、ファシズム体制にフェアなんて言葉はないからなぁってところ。
ああそういう経緯もありそうですね。浮かびませんでした。
いずれにしても国防担当者がわざわざ出てきて煽って、NHKがさらに燃料投下してる時点で、なんちゅー救われない国なんやろかといったところ。無責任にもほどがある。