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選択は北朝鮮、米国、南朝鮮に委ねられている by 北京

2017-08-30 21:06:55 | アジア情勢複雑怪奇

相関度が高いことは久しい以前から気付いている人は気づいている、って感じのマターだったのだが、だんだんと大っぴらになっている模様。

「逝きし世の面影」さんがまとめてらした。

安倍晋三が首相公邸に泊まるとミサイルが飛んでくる

http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/b82f8ea6e330d4e5aee255c4d209808a

 

わかっててやってるっつーわけですね。

それにもかかわらず、今日は日本の国連大使が、北朝鮮の行動は outrageousだ、とののしってたらしい。

似合わねーよ、って感じのワードチョイス。outrageousは、法外、言語道断、凶暴、乱暴とほとんど最高度の怒りを示すような時に使う語なので、これ以上になったらどうするんだろうかとこっちが心配してしまう。

それかあらぬか、RTの記事のタイトルでは、この後に「」がついていた。普通じゃないからね。

Tokyo & Seoul seek ‘maximum pressure’ after UNSC condemns Pyongyang’s ‘outrageous’ missile test
https://www.rt.com/news/401392-tokyo-seoul-maximum-pressure-pyongyang/

 

言葉はその収拾を考えて表明するもんだと思いますよ。外交官ならなおさら。

で、怒って、プレッシャーかけてどうしろと?

要するに、まるわかりになったのは、どうやら日本と南朝鮮は、アメ頼みで戦争がしたいらしい、って感じの気配ですよね。世界的にこれがよーく見えるようになって、笑っていいやら困っていいやら、なんだかもう、好きにしてって感じ。

で、対照的に、中露は常に、一貫して、北朝鮮は核&ミサイルを凍結しろ、そして南朝鮮とアメリカはデカい軍事演習を凍結しろ、とダブルフリーズ(二重に凍結)を表明して、あちこちで売り込んでいる。

誰がみても、冷静で、筋が良くて、まぁそうだろうなというプランを持ってるのは中露。力もあるが頭もあるな、と。

で、北朝鮮なわけですよ。この人たちは多分、確かに米ってか、アングロ・シオニスト・アメリカさんチームと結託していたんでしょう。ウクライナの名が登場しているのも一つの証拠かもしれない。前から書いてますが、ウクライナ、ロシアの技術者はウクライナ、ロシア国籍でないかもしれないわけだし、国籍そのままでも世界各国(特定の各国だが)にいる可能性は高い。ソ連は崩壊したから。

が、しかし、北が身も心もこれらのチームに捧げるか否かは、かなり微妙でしょう。つか、そんなことする義理まではない。

 

■ 中国の反応

さてそんな中、北京の反応。

イギリスのメイ首相が何か言ったらしいんだが、それに対して、中国の報道官が、

朝鮮半島危機を平和的に決着させるオプションは、北朝鮮、米国、南朝鮮に委ねられている、と言ったそうだ。

BEIJING, August 30. /TASS/. Options for a peaceful settlement to the crisis plaguing the Korean Peninsula lie in the hands of North Korea, the United States and South Korea, China’s Foreign Ministry Spokesperson Hua Chunying said on Wednesday, commenting on a statement by UK Prime Minister Theresa May.

http://tass.com/world/962677

 

その通りですね。

メイ首相は何を言ったかというと、トランプなんかと同じらしい。つまり、北朝鮮を諫めるのは中国が中心的な役割を果たしている、もっと強い圧力をかけろ、という今や呪文のような文言。

この意味は、多分、ひっかけなんじゃないですかね。いろいろ考えてみるに。

戦争をさせる代わりに中国の好きな奴を朝鮮につけていいんだぜ、みたいな約束めいたものがちらついているんじゃなかろうか。(つまり、北朝鮮をサダム・フセインにするつもりってこと。協力させて仲間にさせて、最後は切る。)

前に、北の正恩に張氏が首を切られた事件は、張氏が中国と組んでクーデーターをするという噂、プラン直前、または、いずれにしても張氏ははっきり断っていない、ってなのが原因だという話が最近出ていた(日経の英語版で見た)。

これも考えようによっては、その流れでなかろうか。額面通りに読むと、北と中国はだから不和だ、という日経のストーリーになるのだが、そうじゃなくて、これは、中国や張氏が仕掛けたというより、糸を引いている奴が相当に網を張ったが失敗してああなった、みたいな感じじゃなかろうか。

そこで、中国はもうそれに乗らない、乗らない、と二重の凍結作戦にロシアを引き入れた、と。ロシアは張氏事件のあたりから(ひょっとしたらもっと前から)既に北にコミットしているので、むしろ中国の態度を見極めて入ってきた、みたいな感じか。

ということは、糸を引いた奴ら、ってのはまたまたあんたらか、みたいな人たちなんじゃないのかな、など思ってみたりするし、

なんとなくこの件に関して中国の方が積極的にロシアにアプローチしてた、少なくとも中国からロシアへのモーションがとても丁寧だったように見えたことの説明がつくんじゃなかろうか。

 

■ メイ登場

ということで、メイ首相、突如訪日。イギリス側からの意向という報道があった。ここ。

英メイ首相の訪日 英メディアも関心持ち報道

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170830/k10011119541000.html

 

何が出てくるんでしょうねぇ。

多分、中国の線で、本当の当事者は南北朝鮮とアメリカと中国だ、になると話がまとまってしまう可能性がある(トランプだし)。

それでは困る、というので、日本が騒ぎ、イギリスが騒ぎ、「国際問題」にしてサダム・フセインを追い詰めたように追い詰めようという算段じゃないっすかね。つまんないけど、それしかやりようないでしょ。ただ、それに中露が乗るわけねーだろ、な上に、ここにドイツも乗ってきている、というのも今回のポイントで、これはイギリスは二重にチョンボ状態なんじゃないっすかね。

さらに、この間から、イスラエルのネタニヤフが、イランは敵だ、イランはイスラエルを攻撃しようとしているのへちまのとロシアに言っていたが、ロシアが取り合ってないってな事情もここに重なる。

Russia's top diplomat has no information about possible attack on Israel

http://tass.com/politics/962699

 

いろいろ興味深いことになってまいりました。

 

■ オマケ

日本の議会が、こんな質問をするのは、結構珍しい展開かも。疑問点はがんがん突撃した方がいいですよ。疑問だらけなんだから。

UK Prime Minister Theresa May earlier emphasized that China has a "key role to play" in the international community’s effort to prevent North Korean provocations and urged Beijing to put pressure on Pyongyang to stop missile launches.

More:
http://tass.com/world/962

安倍首相公邸泊、ミサイル把握か=野党が指摘―衆院委

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017083000971&g=prk

 「安倍晋三首相が公邸に宿泊したのは、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した前日だけだ」。民進党の後藤祐一衆院議員は30日の衆院安全保障委員会で、政府の初動態勢に関しこう指摘した。西村康稔官房副長官は「常日頃から緊張感を持って情報分析をしている結果だ」とかわしたが、後藤氏は北朝鮮に見抜かれるとして「普段から公邸に泊まった方がいい」と助言した。


 


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2 コメント

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『核付きイスラム国』 (ローレライ)
2017-08-31 06:43:42
『核付きイスラム国』の米中押し付けあい、『平壌の空港には、9時25分発の横田行きがあるらしいねw 米軍関係のジェット機は、昔から割と頻繁に、北朝鮮に飛んでますw 小型ジェットだけど。』などの情報もリークされて来た!
返信する
早く現実を見れるように (嘘と欲)
2017-09-01 05:13:45
一度飯山一郎さんのサイト覗いたらと切に思います。
返信する

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